毎日暑い日が続いていますが、お元気ですか。
下の写真は、先回ご紹介した夏祭りのお片づけ風景です。翌日の早朝5時過ぎからお父さん・お母さんと子供たちがみんなで集まって祭の片づけをしていました。夏祭りの企画~実行~片付けをすべて自分たちで実行しています。立派だなあと思いました。
さて、 お盆の休暇に入っておられる方も多いと思います。皆様どのようにお過ごしでしょうか? これまでずっと忙しかったので読めずにたまってしまった本を読む方も、あるいはご家族で旅行に出かけられる方も、あるいは…と、それぞれの方がいろいろな夏休みの過ごし方をされていることでしょう。
私も現在お盆休暇をいただいておりますが、日中の強い日差しの下で家の近所や近くの山(高尾山、金時山など)やといろいろなところを歩き回っています。
私が子供のころは、日に焼けて真っ黒になるのが健康的で良いとされていたと記憶していますが、このごろの紫外線の強さから考えると今ではそれはとんでもないことで、むしろ体に悪いという話を聞きました。
同様に当時は学校で運動している間は絶対に水を飲ませてもらえませんでした。飲むと疲れるからと言われて、みんなそれを信じて我慢していました。今の常識からすると、炎天下で水を飲まないということは大変に危険だといわれるのに、当時はそれが正しいことであったということです。
当時の考えが間違っていたということもあるかもしれませんが、それだけでなく、環境条件の大変化で、あらゆる面で当時とは違うことが起きているのだと思います。
私は子供のころからずっと外で遊ぶのが好きであったので(もちろん今でも)、急にそんなことを言われても、にわかには信じられないとずっと意地を張っていました。
たとえば、最近までしっかりと日焼けをしていたし、水もあまり飲まないでいたのですが、さすがにこのごろの日差しの強さに音を上げて、今年から帽子を被るようになりましたし、日焼け止めも塗り始めました。そして、水を常に携帯するように注意するようになりました。
本当は、もっと早く考えを変えるべきであったのかもしれません。しかし、私自身の子供のころからの刷り込みを変えられなかったということです。
さて、私自身の固定観念による変化対応の遅れの話をいたしましたが、これに近いことが日本の製造業にも起きているように思います。
日本の製造業は戦後の復興の際に極めて大きな成功を収めたが故に、その成功体験から離れられず、結果として世界の中で遅れを取っていると最近よく言われていますが、確かにそれはあると思います。
例えば品質に対する考え方や生産性に対する考え方をとってみても、以前よりずっとその幅が広がっています。これまでは先進国中心であったマーケットが開発途上国にまで広がり、その結果求められる品質というものが均一ではなくなってきました。
また生産性も、たとえ生産現場の労働生産性が世界一でも、サービス分野の生産性はとても低いということでは戦えなくなっています。これらの変化に、私たちは十分に対応できているだろうかということです。
世の中の変化は速く大きいです。それらの変化のスピードに負けずに、自分も変わらなければ置いていかれることになります。
この夏休みを使ってしっかりとリフレッシュして、新たなパワーで全員の改善のスピードアップを実現しましょう。そして、固定観念を排除した大変革を実現しようではありませんか
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