同じ事をするならば、「ブランド価値」がある方に3倍の価格でも消費者は支払いたくなるようです。
その最たるものの一つが「ディズニー」だと思います。
オーランドにあるディズニーワールドは4つのディズニーパーク、2つのディズニーウォーターパーク、
6つのゴルフコース、レースサーキット、20のリゾートホテル等を内包する世界最大のアミューズメントリゾート。
約122km2という広大な敷地内は、東京の山手線の内側2つ分が丸ごと入ってしまうほど。
ウォルト・ディズニーはカリフォルニア州のディズニーランドから得た成功と失敗を踏まえ、周囲の環境ごとコントロールできる新たなディズニーパーク作りの計画を進める。
新たなディズニーパーク作りの計画を進める。
その頃フロリダ州では大規模な土地の売り出しが始まっていたが、
湿地帯のため手を出す人は少なく、土地の値段も安かった。
ディズニーはこの湿地帯ならではの多くの水を生かしたディズニーパーク作りに目をつけ、
この「フロリダ・プロジェクト」の構想として
EPCOT(EPCOT = Experimental Prototype Community of Tomorrow の頭文字)を発案する。
計画は順調に進んでいたが、
建設中の1966年12月15日にウォルトが逝去。
ディズニー・ワールドに自身の夢を懸けていたディズニーだったが、
パークの完成をその目に見ることはなかった。
しかし、兄のロイ・O・ディズニーが弟の意思を引き継ぎ、転換社債を大量に発行して無借金で建設費用を調達する。(結果ディズニー一族の持株比率は大幅に下がり、後の乗っ取り騒動につながる)
そして5年後の1971年10月1日、ディズニーランドのフロリダ版ともいえるマジック・キングダムを
核にウォルト・ディズニー・ワールドは開園。
その際、ロイがウォルトの死を悼み、名称をディズニー・ワールドからウォルト・ディズニー・ワールドに変更している。
テーマパークの域を超えて、アメリカ文化の象徴としての側面も持っており、長年、世界一の入場者数を誇っている。(wikipediaより)
という巨大な、ディズニーです。
ディズニーがいつもスゴイと思うのが
「世界観」です。
どこを見ても、ディズニーとわかる事もすごいのですが
最もすごいのがニセモノがニセモノと認められ
それをホンモノのように振る舞う世界観がすごいと、思うのです。
ディズニーのホテルのラウンジに置いてあった
本棚、どう見てもペイントとわかります。
でも、OKです。
ビクトリア調のホテルグランドフロリダ内の高級レストラン ビクトリア・アルバートは、
いつの時代?という制服ですがOKです。
これが、ホンモノの高級、ホンモノの昔の装飾物、ホンモノの建物だとかしこまりすぎて楽しめません。
そして、
人間誰しも、はじけたい、変身したいという願望があるのですがそれも実生活ではなかなかできないですが
ディズニーだと、ニセモノだからこそ自分もニセモノになりきれるのです。
では、世界観とは何か?
それは、徹底的な、統一感です。
・色
・言語
・時代
・場面
・ストーリー
など、例外を許さず
徹底的に統一するとそれが、世界観になります。
そして、徹底するからこそファンができやすいのです。
そのファンのためにどうしているか?
ディズニーのホテルはすごく高くて、予約が取りにくいと、思ったことあるのでは?
そうなのです、
とりにくい仕組みにしているのです。
なぜか?
ファンの人=(イコール)会員クラブがあります。
ディズニーには、ディズニーバケーションクラブというのがあり
そこの会員になると安く、そして一般の人より約半年早く予約を入れることができるのです。
話は変わって、ホテルを見に行くと隠れミッキーがあります。
隠れミッキーもまた、世界観作りにはもってこいなのです。
1. 何を大切にしますか?
2. 1.に向かうために、共通する価値観は何ですか?
1.2.に向かうために
3. 色の統一をできますか?
4. 統一できる言語はありますか?
5. ○○している人が、うちの会社の人という文化がありますか?
これらを、考え そして、徹底していくと「世界観」ができあがります。
しかし、それは、一朝一夕でできるものでは無く
時間がかかり形だけではない本質の世界観は、「人の言動と行動」なので
時間をかけて作り上げるしか無く時間をかけるからこそホンモノになっていくのです。
カルチャーは、根ざした文化。
フィロソフィーは、まだ根ざしていないこれからしていくものという違いがあるそうですが
世界観とは、最終的にはカルチャー(文化)になっていくのです。
次の項目は次号に続きます。
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