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第23回「成長し続けることができる組織の4つの特徴 ~それは、小学校と同じだった!?」

継続経営 百話百行

受け手側(子ども、部下、お客様)は、どんどん成長しているのに、発信側(会社や上司、お店)は、成長してる?

■質問です

●家が和式トイレの方はいらっしゃいますか?
●では、30年前は和式トイレだった方はいらっしゃいますか?
 
今は、ほとんどが洋式トイレでも、ここは、日本ですから、少し前までは、和式トイレばかりだったはずです。
 
その中で、洋式トイレが普及して今の世の中当たり前になっているのに和式トイレだけを販売している、というのは、商売の中では、長続きしにくいというのは想像しやすいと思います。

会社・組織って、昔は良かったのに、今は良くないな。という例え話です。
では、昔も今も続いている企業・組織にはどんな特徴があるのでしょうか?

■成長し続けている組織の4つの特徴
 
1) 成長するための原動力、目的を言い続ける。
 
僕の知り合いに元、高校・短大の教頭先生がおります。
大学時代は4年間女子ソフトボールクラブに所属し、一度も負けたことがないそうです。
ということは、4年間勝ち続けたということです。優勝するより、勝ち続けるほうが精神的にもすごく大変だったそうです。

何をしていたのでしょうか?
キャプテンだった彼女は、『なぜソフトボ-ルをしているのかを問いかけ、話し合い続けた』そうです。
目的・目標がないと、継続という原動力にならないようです。

企業の場合だと、なぜ儲けを出すのか?
経営者では当たり前のことでも従業員やスタッフの方は儲けを搾取と考える場合が多いです。
だから、なぜ儲けるかを言い続けないといけないのです。

ある企業で、クレドを作ってもらったときは『利益とは●●』というのを明確にしました。
 
松下幸之助は、「蛇口をひねると水が出てくるがごとく電気製品を使えるように、安く提供したい。そのために、研究開発費用として儲けよう」と、言っていたそうです。
 
なぜ、会社は利益=儲けないといけないか?その目的を言い続けるとよいのです。
 
2) 目標を定性ではなく定量にしている。(数値目標に変える)
 
我々の目標は『お客様を喜ばせることです』では、目先の行動はどうするとよいのでしょうか?
 
『お客様を喜ばせることです』というのは定性です。これを数値にしていくのが、リーダー・経営者の役目です。
 
例えば、
● ある世界的に有名なテーマパークはお客様との接触回数が、お客様満足と考え、『カメラのシャッターを押した数』を数値目標としているそうです。お客様は喜んでましたか?というのはスタッフの受け方によって異なります。でも、シャッターの押した回数は誰でも、優劣が分かります。
 
● 世界で唯一黒字を出し続けている航空会社サウスウエスト航空は、お客さまへの最高のおもてなしは定刻運行と考え 『飛行機が着陸してから飛び立つまでの時間』を数値目標としてしっかりと、確認しています。
 
● ギネスブックに載っている『StewLeonard』は、レジで1分間に読み取れる商品数を数値化し競争している。それが、お客様満足だと言い切ってます。
 
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ギネスブックにも載る世界一の坪売上げ スチューレオナード

 

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有名なストーンポリシー

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レジすぐ横にお客様が目につくところに、個人別に数値が載っている

 

3) 目に見えるように

やっていること、いいことは、従業員はもちろんお客様にもわかるように。
典型的なのがアメリカ東海岸のスーパー「StewLeonard」。先ほどの、レジの通過商品数は、個人名と数値が掲載され、それが、お客様がよく見えるところに掲示してあります。

この効果は、従業員が誰でも見えるし、よく起こりうる企業の『あの人は私より能力ないのに給料が私より高い』ということが起きないのです。

『あの人は私より能力ないのに給料が私より高い』ということが起こる会社は評価が数値化されていないことに起こることが多いです。
 
何も数値化は営業成績だけではないということを肝に銘じておくと、数値目標を作りやすいのです。
 
4) 苦しいことはゲーム感覚

地道なこと、練習が必要なこと、くり返し作業などをいかに楽しいものに変換できるか?
特に単純作業、練習している時間は人間は苦しくてしょうがないです。それを楽しくさせるには 『ゲームにしてしまう』のがもっともわかり易いです。

先ほどの「SteLeonard」は、レジという単純作業を、ゲームに変え競い合うようにしています。
それを、ゲーム感覚で。
 
僕の元部下の人間は、ゲーム感覚の天才でした。5000枚の紙を3つ折りするという単調作業。
いかに、ゲームにして『誰が早く折れるか?』。それにお菓子をかけるなどして楽しんでしまうのです。
そういう雰囲気の職場を作るのも、リーダーの役目です。
 
週報を出さない部下がいた時に『なぜ出さない?』問い詰めてもやらないものはやらないのです。

今週の提出1番目は●●、ブービーは△△、最後は××
来週の順番はいかに?
 
と、メールで毎週報告していたら、誰もが期限内に出すようになりました。
 
ゲーム感覚にできるかは単純作業、練習作業、繰り返し作業を克服する特効薬なのかもしれないです。
 
■成長し続けている組織の4つの特徴
 1) 成長するための原動力、目的を言い続ける。 ことができてないのか?
 2) 目標を定性ではなく定量にしている。(数値目標に変える) ことができてないのか?
 3) 目に見えるようになっていないのか?
 4) 苦しいことはゲーム感覚 にする雰囲気作りができてないのか?
 
 
いかがでしたでしょうか?
アメリカ企業は、わかりやすく組織を作るのが得意なので見学に行くと、持ち帰りやすいのです。
機会があれば、社長と社長の右腕の人と行かれると、その場で良い組織にするための改善点が出てくるので、お勧めです。

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