ご存じのように、日本食は世界で大ブームです。
海外に行くと、20年前は、箸を使う外国の方はほとんどいなかったのが、今では、下手な日本人よりも上手かもというくらい、箸が普通に使える外国人が増えました。
それは、世界的に日本食がブームになり普及したからです。
実際の数値では
2006年 24,000店
2010年 30,000店
2013年 55,000店 (農林水産省推計)
と、2006年から2013年の7年で
2.3倍と驚異的な伸びです。
今回、ヨーロッパ4カ国、5都市に視察に行ってきました。
いろんな発見、そして、面白い情報を聞いたりしました。
旅、「視察」の醍醐味は
行く前と行った後では
今まで同じものが違って見える
ということに尽きるように思います。
その中で
興味深い話、そして、日本ってすごいな~と、感じたのが
レストランです。
今回、9日間の旅だったので、朝食を除き、ランチと夕食は
とにかく、驚くようなところに行こうと
シルクドゥソレイユの出演者専用の食堂に行ったり
ミシュランの星付きレストラン行ったり
(シルクドゥソレイユの食堂で出演者の人と撮影)
もっとも予約が取れないレストランと言われるお店の系列店に行ったり
2015年ヨーロッパレストランベスト1のお店に行ったり
(2015年 ヨーロッパNO1レストラン アズルメンディ 筆者撮影)
食事でも衝撃を味わいました。
その中で嬉しかったのが、日本食のすばらしさです。
日本食は
2013年12月4日に世界遺産登録(正式にはユネスコ無形文化遺産)されました。
しかし今回驚いたのは、日本食そのものの凄さではなく
世界の有数なレストランの料理人が、分野が違えど日本食を学んでいるというのに驚いたのです。
たとえば、世界で最も予約が取れないレストランとして有名な
エル・ブジ(El Bulli)は、スペインのカタルーニャ州コスタ・ブラバのロザスにあった三つ星レストラン。
イギリスの雑誌『レストラン』において5度の世界一のレストランに選ばれており、
約50席しかないシートに世界中から年間200万件もの予約希望が殺到し、
「世界一予約が取れないレストラン」と呼ばれていた。料理長はフェラン・アドリア。
1964年 – 開店
1992年 – 国立ガストロノミー賞授与
1997年 – ミシュラン三ツ星獲得
2002年 – 世界ベストレストラン50の第1位に
2006年 ~2009年 – 世界ベストレストラン50の第1位に (4年連続)
2009年 – ドキュメンタリー映画「エル・ブリの秘密」を撮影
2011年 – 7月30日 閉店
エル・ブジのフェラン・アドリア氏が
3つ星になった理由の一つに
日本の食材、醤油や柚子などを使った斬新な西洋料理を提供したからとも言われているそうです。
今、フレンチやイタリアンでも和を取り入れるというのが評価される1つになっているのです。
そういえば、先日行った、ニューヨークタイムス発表の
飛行機に乗ってでも行ってみたいレストラン シンガポールのAndreも
日本的なものを取り入れているのがウケているようです。
(Andreにて筆者撮影 盆栽をイメージした前菜)
(盆栽をイメージした前菜)
(スミの形にした、パン)
話は戻り
フェラン氏が、日本的なものを取り入れ始めたのが
バルセロナにある日本食レストランの影響からのようです。
そのレストランは「旬香」という日本食屋。そこにフェランさんはよく通っていたそうです。
ちなみに、2号店目のKoy旬香は、バルセロナに、2度行った中、2度とも行かせてもらいました。
(Koy旬香の入り口部分、すごく落ち着く感じの良いお店)
すごくおいしい。
このように、世界で名だたるレストランが日本を勉強しているのです。
世界ベストレストラン50で、6位になったムガリッツもまた、和テイストを取り入れていました。
http://www.theworlds50best.com/
ミシュラン2ツ星のムガリッツ
そして、
2015年ベストレストランNO1に選ばれ、そして、ミシュランの3星レストラン
アズルメンディも、和テイストを取り込み
http://www.opinionatedaboutdining.com/2015/europe.html
アズルメンディさんにもお話し聞くと
勉強のために、来週から日本に行くと言うことでした。
(アズルメンディの前菜、日本の箱庭のようです)
(筆者とアズルメンディ シェフ、エネコ・アクスタ氏)
すごいと思いませんか?
日本って、世界の一流が勉強したくなる
そんなすごいものが隠れている国だと思うのです。
もっともっと我々日本人が日本を知り、それをアピールできるようになると面白いと思うのです。日本をもっと勉強しようと思うのでした。
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