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戦略・戦術

第68回『江戸時代の循環経営は今最も勉強すべき!?』
~低経済成長でも、循環社会が幸せを高めた江戸時代の参考にすべき仕組み~

継続経営 百話百行

ビックリするデータが発表されました。

アメリカのワシントン大学が2020年の7月に発表した。
2064年の97億人をピークに人口減少に転ずるというものです。
今、日本は人口が減少期に突入しています。

そして、
経済成長率もほぼ横ばいです。

女性の社会進出が進み
そして、寿命も延びました。

このことからも人口減少は間違いなく起こるのでしょう。

その人口減少、経済横ばい時代
何を意識してビジネスをするとよいのでしょうか?

実は、その答えが江戸時代にあるのではないかと
思っています。

人口は、江戸260年で2.3倍になっていますが
1721年~1846年には、人口横ばいの時期があるのです。

経済は、260年で、2.4倍。
明治から、戦前までは、35倍に成長しているのです。
江戸時代は、今より幸福度が高かったという意見もあります。
それは、成長を目指すのではなく
循環社会で、より豊かではなく、より楽しくを
目指していたからのようです。

江戸時代の参考になるのはどこか?

世界でもまれに見る、日本では最も長い政権だった
江戸時代260年続いたのには意味があり
それは、世界にまれに見る犯罪の少ない国で
不満がなかったからとされる。
江戸時代の経済学
江戸時代で、現代のビジネスに参考になるモノ

それは、何か?下記から始まります♪


(1) 江戸時代とは?

1) 江戸時代 264年

1603年に徳川家康が江戸に幕府を開いて
15代の将軍、最後徳川慶喜が大政奉還をするまでを
江戸時代としてます。

264年続き。日本で最長の政権です。

江戸は当時世界一の人口都市と言われ
その人口が住むことできたのは
土地を増やすことができたからです。

現在の新橋や、日比谷公園は、
日比谷入江という、海だったのです。

そこを埋め立てることにより
巨大な土地を確保でき
住居を提供できたので

人口の爆発に対処できたのです。

ちなみに、現在の外堀通り一週13kmもあるのが
江戸城の外堀だったのです。

その外堀に、戦後、東京大空襲の瓦礫を
捨てて、それで埋め立て、
現在は外堀通りになっています。


2) 江戸時代の経済指標

1600年頃 
 石高 1851万石
 実収石高 1937万石
 人口 1500万人
 耕地 207万町

1750年頃 
 石高 2970万石
 人口 3101万人
 耕地 297万町

1870年頃
 石高 3220万石
 実収石高 4681万石
 人口 3481万人
 耕地 323万町
出典 日本経済史1600‐2000-歴史に読む現代 浜野 潔

江戸時代で 人口2.3倍 経済2.4倍
と、明治から、戦前までの約50年で35倍と比べると
低成長だ。

人口は、
世界には類のない
人口の横ばいが、江戸の中期に
(1721年~1846年)あった。

・江戸時代後期には
 福祉の増大
 寿命の増加などにより
 人口はまた増え始めた。

3) 江戸時代の人口と男女比

江戸は、100万人都市
男性が圧倒的に多く
実は、女性が強かった!!

1721年11月時点 江戸の人口は
501,394人(町人だけの人口と言われている)
男女比は
男性 323,285人(64.5%)
女性 178,109人(35.5%)
(図解!江戸時代より)


と、圧倒的に男性が多く
その分女性の方が強かったと言われる。

離婚も、形は、男性からだけなのだが
女性から、別れて欲しいという方が多かったようだ。

女性が圧倒的に少なく
だから、女性の意見が有利だったようなのです。


男女比は、どんどん女性が江戸に流入し
(多分有利だったから)
1867年の幕末には
総数 538,463人(町人だけの人口と言われている)
男女比は
男性 269,902人(50.1%)
女性 268,561人(49.9%)
(図解!江戸時代より)

ほぼ同数になっていた。

4) 江戸と現代の特徴

  江戸時代 現代
経済 微増 横ばい
人工 微増 減少
平均寿命 34歳 81歳
経済スタイル 循環型 消費型


江戸時代の経済の特徴
・循環型
・鎖国による富
・参勤交代による
 冨の分散と、江戸への集中
・米相場
・大火事
 
江戸での火事は、平均3年に1度あり
それは、定期的に放火ではないか?と言われている。

出火元は、寺が多く。
火事になると、大工をはじめとして、家を作るために
かなりの消費と、仕事ができる。
今で言う、不景気になると、公共投資が増えるのと一緒で
火事で、景気が上向いていたようだ。

お金持ちから、お金が出て
(定期的に火事があるから、そのために貯めていたとも)
一般庶民は、お金がなくとも
生活に困らない仕組みがあった。

江戸時代は、
一般庶民は、
仕事、自宅、病気などが
無理なく回るように
かなり工夫されており
幸福度は高かったのではないかと言われている。

5) 江戸時代頃の世界の平均寿命

「世界経済2000年」より

と、急激に寿命は延びていった。


6) 世界の経済と人口推移

江戸時代末期人口(1800年頃)
江戸人口  100~125万人 世界最大の都市
ロンドン    86万人(1801年)
パリ     67万人(1802年) 

「世界経済2000年」より


世界は、急激な伸びを
近代に入ってからすることになる。
それは、日本では、明治以降がそれに当たる。


(2) 江戸時代の物価

1) 江戸中期の物価

相撲 72文(1800円)
歌舞伎 25匁~35匁(4万1500円~5万8100円)
寄席 16文~28文(400円~700円)

白米1升 50文(1250円)
酒1升  164文(4100円)
豆腐1丁 16文(400円)
そば1杯 16文(400円)
鰯10尾  22文(550円)
髪結い  24文(600円)
長屋の家賃 400文(1万円)
入浴料  8文(200円)

江戸物価事典より(1両10万円とした)


他の書籍より(江戸時代の暮らし方 (「もしも?」の図鑑) 小沢 詠美子著より)
そば・うどん 16文
天ぷら    32文
にぎり寿司(1つ)4~8文
ところてん  2文

棒手振りの一日の売上 1200~1300文

棒手振りとは、天秤棒の前後に桶やかごをつけ
商品をそこに入れて売り歩く商人のこと


家賃が生活費で圧迫されず
だいたい、2~3日の利益が
家賃分だったようなので
今で言うと、都内で、2-3万円の感覚か?

生活に困らないというのが江戸時代は
あったようだ。

そして、
江戸が終わる直前の幕末をのぞいて物価はすごく安定していた。
それも、人々の暮らしが安定する要因だったようだ。


(3) 江戸時代の一般人

1) 長屋の一日

6時に起床
7時朝食
8時から12時まで仕事
12時から昼食
13時から5時まで仕事
6時お風呂
7時夕食
8時就寝

子供
6時に起床
7時朝食
8時から12時まで寺子屋
12時から昼食
13時から2時まで寺子屋
6時お風呂
7時夕食
8時就寝

お母さん
6時に起床
7時朝食
8時から12時まで洗濯、食事の準備
12時から昼食
13時から5時まで洗濯、内食、夕食の支度
7時夕食
8時お風呂
9時就寝


江戸時代の時刻は
日の出が朝の6つ時で、今の6時くらい
日の入りが、夜の6つ時で、今の夜6時くらい.

つまり、
日の長さに応じて、時間が変わる。
だから、夏は働く時間が長く、冬は短くなる

今よりも、健康的だったのではないか?


2) 町人とは地主のこと

租税を負担し、出訴権を持っていたのが町人という身分
町人とは、地主や家持階級のことである。
地借(借りた土地に建てた家に住む人)、
店借り(賃貸に住む人)は、当時の法制上は町人ではなかった。

・町人は納税義務、そして、訴訟ができる
・長屋の住人は、納税義務も、水道使用料もいらない、その代わりに、訴える権利がなく、その場合は大家が付き添い。
 「大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然」と言われたのは
 権利の関係上、面倒を見てもらわないといけないから。

非常に、家は狭く、今で言うワンルームなのだが
みんな一緒に生活しているので、

今問題になっている、孤独は無かったのではないか?

うっとっしいくらい、接触する機会があるだろうが
反面
孤独にならないよいシステムではないだろうか?


(4) 江戸時代の良いところ

1) 循環社会

江戸の循環ビジネス

 ・鍋釜を溶接して
  修理してくれる業者
 ・瀬戸物の割れたものを
  つなぎ合わせる業者
 ・竹容器の締め直し業者
 ・ちょうちんの張り替え
 ・朱肉の詰め替え
 ・下駄の歯入れ
 ・鏡研ぎ
 ・紙屑買い、拾い
 ・古着屋
 ・古傘骨買い
 ・古樽買い
 ・ロウソクの流れ買い
 ・灰買い(燃やしたものの
      灰をリサイクル)
 ・肥汲み

江戸は、捨てない仕組みができあがっていた。

衣類では
呉服店から買うと、
呉服店の端切れは、それを買い
販売しているところがあり

買った呉服は、使い古されると
仕立屋さんが仕立て直して
着れるようになる。

最後の最後、どうしようもなくなると
ぞうきんや、オムツになる。

すべてのモノが、リサイクルされ
捨てるものがないくらいだったというのが
江戸時代のようだ。

江戸は、捨てない仕組み
捨てるのは、使えないモノ、それは埋め立てに使った。

リサイクルが商売になっているところも
素晴らしい。

その最たるシステムが、
大便小便のシステムで
小便と大便をしっかりと分けて
肥だめに貯めて

それを、近隣農村が買い取りに来る。
糞尿がお金になり
そのお金が、長屋の運営資金の足しになったそうだ。


要らないものが、お金に替わる。
これが出来て始めて、循環社会なのかもしれません。


リサイクルで突拍子もないのが
身分です。

身分も売買できたようです。

仙台藩の場合
百姓に屋号 25両(約250万円)
百姓に帯刀 50両(約500万円)
百姓に苗字 100両(約1000万円)

刀より、苗字の方が高かったのですね。

百姓から組扱並 250両(2500万円)
 もっとも武士で低い身分。

盛岡藩の場合
浪人から与力格 10石につき50両(500万円)
最も低い武士、 1石はお米150kg。

1石は、5万円~27万円くらい。

10石(50万円)の給料を得るのに、500万円で買う感じなのか?

『武士の家計簿』(磯田 道史/著 新潮社 2003)p55【表2,江戸時代の貨幣と価値】
 米1石=「現代感覚(現代の賃金から換算)」27万円,「現在価値(現在の米価から換算)」5万円
 「典拠:猪山家文書「入払帳」天保14年7月の両替データ」とあり。
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000126801


何はともあれ、江戸時代は、固定した身分と
我々は思いがちだが
そんなことは全くなく

実力主義、かなり自由だったと言える。

2) 助け合い

江戸時代が、実は、幸せ度が高かったのではないか?という1つに
助け合いの制度が充実していて
今よりも、何かあったときのバックアップが良かったと言われているのです。

その1つが、医療と、ご飯で

「御救い小屋」というものがあり
火事等の災害、病気になったときなど
ここで、無料で、治療や、ご飯をもらえたそうだ。

この制度は、

1791年定信が、江戸の町人が負担した町入用の倹約を命じ、
倹約分の2分を町人に、1分を各町で積み立て、
残りの7分を毎年江戸町会所に積み立てさせ、

幕府も2万両を補助して、窮民救済・不時の災害にあてさせた。
この政策は定信失脚後も受け継がれ、
明治維新後東京府庁・市役所建築などの資金となった。

この制度の良くできているところは
ちゃんと、町人にも負担させているところ。

そして、その負担が、倹約してもらい
倹約した一部を使うというところに
素晴らしさがある。

3) 学力レベルが高い

学校数では、
明治維新の頃の、寺子屋が14,000校あったそうだ。

それが、今では
2010年の
小学校 22,000校
中学校 10,814校
合計で、32,814校で
一見今の方が多そうですが

人口が現在約1億2千万人
当時が3000万人なので
4倍の差があります。

人口を現在の1億2千万人に合わせると
明治維新は、56,000校になります。
今の約1.7倍にもなります。

世界一、識字率、計算力が高かったのもうなずけます。


そして、儒教を教えていたので
仁義礼智信は、当たり前の存在だったようです。

仁・・愛、慈しみ、思いやりの心、慈悲の心

義・・人の生きる正しい行い、判断力、恩義、義理(孟子は、「義とは人の正しい道、もし生と義が両方満たされない場合は、生を捨て義を取るもの」と教えました。)

礼・・礼節を重んじる、辞譲の心、謙虚に、社会秩序に従い、人を敬うこと

智・・考え学ぶ力、是非の心、知識や経験を通じた正邪の区別ができる知恵

信・・信頼、信仰、自分を信じ、人を信じる心。うそをつかない、約束を守ること


船井幸雄先生は要約し
・約束を守る
・他人の足はひっぱらない
・恩義は忘れない
と、いってました。


これは、経営者の心得にも通じます。


そして何よりも
名誉を教えていたようで

名誉とは恥を知る
「笑われるぞ」
「体面を穢すぞ(けがす)」
「恥ずかしくないのか」
人に笑われる行動はしない。
自分の心を省みて、恥ずかしい行動をしない。ということを
教えていたそうです。

それにより
「恥ずかしい行動をしない」これが日本人の根幹となったのです。


この教えによりできあがった日本人の特性をを新渡戸稲造は
こう記しています。

「忍耐の精神が、一方においてものも言わずに耐えることを明記させ、礼の教えが、私たち自身の悲しみや苦痛を表すことによって他人の快楽や静穏を損なってはいけないと要求する。この両者が結合して、ストイックな気質を生み、その気質の外見的なストイック主義と言う国民的性格を形成した」

簡単にいうと、
自分たちの悲しみ、苦痛をそのまま表に出す事は、日本においては良いこととは思われていない。なぜなら、自分の感情をそのまま表に出せば、相手に嫌な気持ちを与えてしまう。相手が嫌な気持ちになったり、悲しんだりするから、そういう事はやってはいけないと言うのが日本人の考え方である。

新渡戸は、外国人が、もし、日本人の気質を知りたいと思えば、人生のうちで最も苦しく、辛い時期に陥っている日本人に会いなさいと書いている。

実際日本人は人間の本性の弱点が最も厳しい試練に会う時、いつも笑みを浮かべる癖がある。

ヨーロッパ・中国は、
「自分は悪くない」が前提

日本人 まず謝るのが前提なのは、前述の教育の結果だろう。

切腹は責任を取るだけの行為ではなく、
真実を知って欲しいと訴えるための行為の側面もあるのです。


なぜ、江戸時代に学問が発達したか?

江戸時代に入り社会が安定してくると、武士は、自分たちの存在をどういう風に理解すれば良いかを考え始めた、
つまり、学問こそが人間が生きていくうえでの救いの道であり、人間の生き方を開くために存在する物と考えられるようになった。
それにより、学問が発達したのです。

現在の指導者も
なぜ人は生きるのか?
なぜ人は働くのか?を
伝えられるようにしないといけないのでしょう。


4) 楽しみが多い

「入鉄砲に出女」と学校で習ったように
関所が随所にあり、移動が困難だったイメージが強いですが

実はそうではなく
手形なしでも気軽に旅行はできたようです。

一生に一度は、当時の人が行きたい伊勢神宮も
講を作り、誰かが行けるようにしていて
かなりの人が行けたようです。

そして、グルメも
天ぷら、そば、お寿司などは、江戸時代にできています。

楽しみも多くあり
歌舞伎、見世物、相撲などたくさんのものがあったようです。

そして、女性の楽しみの
化粧、髪結いも気軽にできたようです。

1日の収入は、 400文(1万円ほど) 大工1万3000円ほどで
普通の人でも、外食などがかなりの頻度でできたようです。

東京で比べてみると
現在の東京23区の人口は、9,272,740人
江戸は、1832年で、545,623人

飲食店の数は
現在 63,728店
江戸は、6,165店(1804年)

1人当たりの店舗数では
現在 0.0068店/人
江戸 0.0113人/人
と、江戸時代の方が1.6倍多いのです。
それだけ、気軽に楽しめたのでしょう。


5) 自由

我々が思っている、江戸時代は
農民や、町人は、税金が高く
移動も自由にできなかったと思っていますが

実際は、かなり自由だったそうです。

旅行や引っ越しも自由にでき
買い物は、今のコンビニのように便利なものがあり
飢餓も無かったのでは無いかと言われてます。


「走り百姓」
という言葉があり、それは、
条件の良い藩に引っ越しをする農民のことを
さして言う言葉だそうです。

かなり、移動は容易で
税率、社会保障の良いところに移動していたのです。

そのために、誘致するのに
・家無償供与
・3年年貢免除
・いかなる罪科でも免じる

のようなのが、大名により差はあったが
現在の移住すると、「こんな特典があります」
と、同じように
江戸時代にも、各藩により特典合戦だったようです。

 

「買い物」
買い物もかなり自由で
長屋の辻ごとに、
カゴに入れた人が売りに来ていたのです。

今よりも買い物が便利だったようです。
感覚的には、コンビニが家の玄関まで来てくれた感じでしょう。

「飢餓の克服」
これは、余談になりますが、
前述したように、江戸時代は、外食が栄えていました。
それとは、別に飢餓も少なかったのではないかという説もあります。

日本は、満腹感を出すのに、ダシを使っていたのです。
うま味成分はないと、最近までヨーロッパの科学者が言ってたようですが、
満腹感を与える食材は、バターなど油脂、砂糖・ブドウ糖、和だしの3種類

すでに、室町時代に日本は飽食になっていたのではないか?

だから、うまみを使うことにより
満腹感も得られることが発達したので
外食が栄えたのではないでしょうか?

今と同じくらい、いろいろ自由だったようです。

6) 綺麗

日本は今でも、外国人が訪問すると
必ずと言って良いほど
「綺麗」と言います。

しかし、この綺麗さは
昔からだったようです。

それも、ヨーロッパと比較すると
とんでもないくらい綺麗だったようです。

江戸時代の頃のヨーロッパは
トイレが各家庭にはなく
トイレは、おまるのようなものを使用し
それを窓から外に捨て
そのために、道路は、排泄物があちこちにあるために
それを踏みつけるのを避けるために
ハイヒールができたそうです。

実際、ベルサイユ宮殿にも
トイレはなかったそうです。

日本は
その頃から、トイレがあり
その貯めた排泄物を農家が買い上げ、肥料にしていたのです。

さらには、その収益で、長屋を運営していたそうです。

綺麗はもちろん、循環経済としても
素晴らしいことです。

その頃の
「ヨーロッパと日本の比較」すると

ヨーロッパは、
支配階級に搾取され、
がんばってもがんばらなくても一般庶民は収入が同じ
だからか、あまり勉強していない

江戸時代の日本は
土壌が豊か、水が豊富だったために
比較的農民も裕福だったようです。
そして、
納税を算出したのは江戸の初期で
そこから収穫が上がっても税金として
取られるのは同じなので
がんばると収入が増えたから
頑張る人が多かったようです。

そして、寺小屋があったように
勤勉で、識字率高い国だったのです。


(5) まとめ

1) 江戸は消費社会

江戸の特徴
1. 膨大な人口 100万人以上
2. 非生産者の武家ばかり
3. 江戸で外交が行われていた (全国の県庁が東京に集まっている感じ)
4. 娯楽文化が栄えた(階級関係なく)
5. 男性人口が多かった
6. 火災が多かった→消費社会、金持ちからお金を出させる
7. 火災後の移転は強制的

強制的に消費し、お金も、消費も循環するようにできていたのです。

武家は、人の見本であったようです。

そして、一般庶民は
遊び・食の充実、何かあったときに助け合い(災害、病気、無料宿泊の風習も)

遊びは、江戸時代にいろいろできあがりました。
相撲
歌舞伎
見世物
富くじ
寄席
花見
花火
祭り

日頃も、プライベート無いくらい皆と一緒だから
今みたいに孤独もなく
楽しかったのではないか?

綺麗 トイレ、家も(小さいから?)
家賃 1,2日働けば稼げた。
自由に移動できた(引っ越しも旅行も)

と、かなり、我々が想像しているより
楽しんでいたのではないかと思います。

2) 江戸時代は、参考になる

国、自治体を待っててもしょうがない
欧米を真似たのが良くなかったのでは?特に個性、個人
もっと、日本人は日本人を学んだ方が良いのかもしれない。

企業が江戸時代の良いところまねてやろう

・もっと生産性を上げよう
 余暇時間を楽しむため
 睡眠時間を確保するため

・もっとおせっかいなった方が良い
 住居の補助ができないのか?
 または、もっと田舎?家賃は給料の5%から10%
 遊びももっとからむ
 休業補償、定年保証

・もっと人間を学ぶ
 人は何のために生まれたのか?
 人は何のために生きているのか?
 これがあると、生きがいが出る。


意識していきたいものです。

参考文献
 江戸時代の暮らし方 (「もしも?」の図鑑) 小沢 詠美子著
 経済で読み解く日本史3 江戸時代 上念 司著
 教科書には書かれていない江戸時代 山本 博文著
 地図で読み解く 江戸・東京の「地形と経済」のしくみ 鈴木 浩三著
 日本再興 世界が江戸革命を待っている 増田 悦佐著
 図解!江戸時代
 ビジュアル図解でわかる時代の流れ! 早わかり江戸時代  河合 敦著
 江戸時代のすべてがわかる本
 江戸の経済システム
 お江戸の経済事情
 日本経済史1600‐2000-歴史に読む現代 浜野 潔
 日本経済の成長史
 世界経済2000年史

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