会社の経営が長年、順調にすすんでいる時に、問題が起こるとしたら、どんな問題でしょうか?
真っ先に挙げたい項目は、「認知症」です。
「ここまで会社を大きくしてきて、成功した社長のわたしが、まさか、認知症なんて?」と鼻で笑っているかもしれません。
しかし、それは、おごりというより、科学的データに基づいていません。
老人の四人に一人は、すなわち25%が認知症の時代に突入しています。
これは、すなわち、65歳以上の社長が4人集まれば、その一人は、認知症という見積もりになります。年々、認知症の実態が明らかになっています。7月下旬、英国のロンドンで、アルツハイマー協会国際会議2017が開催されました。認知症になりやすいリスクは毎年の様に学会のテーマになっています。
ゴルフ仲間の社長4人の中で、一人は認知症の可能性があると書きましたが、4人とも認知症から遠ざかっている可能性もあれば、近づけている可能性もあります。
先ず、喫煙しているか、否か、喫煙していたら、4人ともアウトの可能性も出てきます。
次に、お腹がぷっくりして、肥満の体で、ゴルフのシャフトを振っている場合には、さらに危ないです。
さらに、肥満だけにとどまらず、糖尿病が持病にある場合、かなり認知症になる頻度が2倍から4倍に高まると言われています。
男性の独身は、女性の独身に比べて、圧倒的に認知症のリスクを高めるようです。成功した社長さんたちを世の美女が放っておくわけはないので、独身ということはないでしょう。
たとえ独身でも、身の回りを世話したりする人は多く、社長が孤立感を深めることは少ないでしょう。社会的な孤独は認知症をより近づけるのです。
ゴルフ三昧の社長なら、運動不足になることも少ないかもしれません。
しかし、ゴルフの送り迎えは接待の担当者、ゴルフ中はカートで移動、普段は迎えの車かタクシーで移動、ほとんどがドアからドアへの便利な生活。加えて、社長室は、気が利く秘書がいつも整理整頓、ゴミもないという生活なら、これは、認知症へまっすぐ導かれている生活シフトになっていると言っても過言ではないでしょう。
では、認知症への恐怖を感じたらどうしたらよいか?
先ず、MRIで社長脳を分析しましょう。
認知症の約65%はアルツハイマー型認知症と考えられています。アルツハイマー型認知症は、脳の感情系と記憶系に関与する扁桃体、海馬の周囲から発病します。
しかし、発病する前は、脳の中で衰えている脳番地や未熟で使っていない脳番地からボケてきます。ですから、MRIで社長脳の中で、強い脳番地、弱い脳番地を自覚しておくことは経営生活の中ではとても有益なのです。
さらに、今日からやるべきことがあります。簡単です!
左手を使い右脳を強化することです。
ここで、質問です。
「目の前に、消しゴムがあります。どちらの手でとりますか?」
「目の前に、箸があります。どちらの手でとりますか?」
「コップがあります。どちらの手でとりますか?」
わたしは、すべて、いちいち考えて決めてから、手にしています!
こんなに面倒くさいことを4歳から50年以上も継続してきましたが、ようやく、その苦労?を「右脳の強化書―左手をもっと使えば弱点が逆転できる!」(廣済堂)で表現できました。
たまには、左利き用のシャフトでゴルフボールを打ってみましょう。
スコアは下がるかもしれません。でも、右脳の認知機能はアップするでしょう!
是非、このテーマで、今月を過ごしてみましょう。経営者の脳の健康のために!