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戦略・戦術

第82回『最近言われるマイクロストレスを知り、生産性を上げる』~組織の生産性を落とさないための隠れストレスを経営者は知っておく~

継続経営 百話百行


(5)なぜ、人間の脳は進化したのか?

人間は脳が発達したので
他の動物よりもストレスを感じやすい。

よく人間の脳が発達したのは
考えるためと言われるが
それは、哲学上は正解かもしれないが
科学上は間違っているそうだ。

我々の祖先、動物の祖先をたどると
ナメクジウオに似たものが、共通の祖先だそうだ。

どの動物も同じだが
生きるために、エネルギーが必要で
動物の始まりは、自分で動くことができず
海に漂い、エネルギーの元となるエサが
偶然やって来ると捕獲(食べる)していた。

もっと、エネルギーの元エサを効率良く採るために
動くようになった。
動くようになると、たくさんのエネルギーが必要となり
そのたくさんのエネルギーを効率良く使用するために
脳が発達したと言われている。

いわゆる、スマートホームの
電力管理システムが脳みたいなものか。

つまり、
エネルギー資源の予算管理を行うため、脳は発達していった。

その複雑に脳が発達したおかげで
苦しむこともあるようになった。

 


(6)マイクロストレスとは

最近注目されているのは
気づかないうちにかかえる、小さなストレス。
これを、「マイクロストレス」という。

悪いストレスは
ウエルビーイング(良い状態)を蝕んでいく。
マイクロストレスは
自分でも気づかないうちに蝕んでいくのでやっかいだ。

実際、2019年~21年
グローバル企業30社300人を調査した結果
ハイパフォーマーの人たちは
ストレスで今にも爆発寸前だったが

大半は、その状態を自覚していなかった。

マイクロストレスは
誰もが簡単にすぐできるところから積み重なっていくようだ。
例えば
同僚の失敗を15分肩代わりをする
リモートワークでいつでも仕事できる
帰り間際に、メールが来て返信で予定より遅れた。
などなど。

 

(7)ストレスの反応

通常のストレスでは
反応過程は「アロスタシス」と呼ばれ、
ストレスから身を守る生体メカニズムが働いている。
これにより、体内のバランスを一定に保つ恒常性「ホメオスタシス」を
維持することができる。
人間の脳は一般的な形態のストレスをいかに認識すべきかを心得ているため、
その脅威を察知し、闘争・逃走反応という特別な機能を作用させて、対処することができる。

マイクロストレスでは
いくら闘争・逃走反応システムがアンテナを張っていても、
マイクロストレスは低空飛行できるため、察知されずに深刻な悪影響を及ぼす。


通常のストレスでは
しっかりと身体が防御してくれるが
マイクロストレスは、防御システムが気づかずに素通りし
ドンドン蓄積し、身体的影響が出るという。


(8)ストレスについてどう思うか?

ストレスについてどう思うかを表すとしたら、あなたはどちらがしっくりくるだろうか?
A:ストレスは健康に悪いから、なるべく避けたり減らしたりして管理する必要がある。
B:ストレスは役に立つから、なるべく受け入れて、うまく付き合っていく必要がある。 


1988年米国3万人調査の結果

ストレスは健康に悪いと思うか?
8年後追跡調査すると

極度のストレスあると答えた人→ 43%死亡リスク高まる
しかし、死亡リスクが高まったのはストレスが、健康に悪いと思った人だけ。そうでない人の死亡リスク上昇は見られなかった。

だから、ストレスは悪いものだとは思わなければ良いし
ストレスを解消するようにすれば良い。


しかし、もっと、恐いのは、マイクロストレスで
本人や周りが気づかないうちに脅かされていく。


(9)マイクロストレスで広がる波紋

最初にマイクロストレスを感じたときは
どうということがなかったとしても、
その影響は長く尾を引く。
時には、数日に及ぶこともある。

事例)
マイクロストレス
就業時間間際に、新任の上司からメールで仕事を頼まれる。

1次的な影響
メールのせいで、帰宅途中にストレスを感じる。
夕方2時間かけてチームに連絡し、上司から頼まれた仕事に取り組む。

2次的な影響
チームは上司の要請に応じるため、
互いに連絡を取り合わなければならない。

翌朝に必要な資料作成のため、チームの残業時間は計20時間に上る。

新しい上司に対する部下のクレームに対処する。

3次的な要因
帰宅途中にストレスを感じたため、夫に対して無愛想になる。

上司の要請に応えるため、息子との夕食をすっぽかす。

家族をないがしろにしているではないか、チームに無理強いしたのではないかと不安に駆られ、よく眠れない。

他のチームメンバーも同じようなマイクロストレスを感じる。


この誰もがありそうな仕事、その結果

マイクロストレス要因
 ↓
意識的に認知されない
 ↓
血圧や心拍の上昇、ホルモンや代謝の変化を引き起こす原因になりうる
 ↓
「マイクロストレス要因は体に悪影響を及ぼすものの、
 脳は脅威として十分認識してはいない」
 ↓
保護メカニズムが、マイクロストレスを受けても稼働しない

誰にもあるような、ささいな事が
ストレスとして蓄積し、少しずつ体を蝕むのがマイクロストレスなのだ。

 


(10)マイクロストレスの発生源

マイクロストレスの発生源は、大きく分けて3種類に分類、14の発生源

[物事を遂行する力を消耗させるマイクロストレス]

非常に多くの人が、仕事やプライベートがうまくいかないと感じている。「日々やらなければならないことなど、できた例しがほとんどない」と感じる原因は、この種のマイクロストレスにある。その発生源は以下の通り。
1.コラボレーションの相手との間で、役割や優先事項にずれが生じている。
2.他者が信頼できるかどうかについて確信が持てない。
3.権限を持っている人の行動に関して予測できない。
4.過大かつ多岐にわたるコラボレーションが求められている。
5.職場または家庭における責任が大幅に増えている。

[精神的な余裕を奪うマイクロストレス]

心の平和や不屈の精神、レジリエンス(再起力)があれば、目の前のことへの集中や優先順位付け、対立関係への対処に役立つが、それらが湧き出る内なる「泉」を乱すのが、この種のマイクロストレスだ。その発生源は以下の通り。
6.他者の成功やウェルビーイングを管理し、それらに責任があると感じている。
7.衝突を招きそうな会話。
8.人間関係における信頼の欠如。
9.ストレスをまき散らす人々。
10.政治的な駆け引き。

[アイデンティティを脅かすマイクロストレス]

この種のマイクロストレスは、自分が本当になりたい自分になっていないという不快感を引き起こし、モチベーションや目的意識を少しずつ削り取る。その発生源は以下の通り。
11.個人的な価値観にそぐわない目標を追求しなければならないというプレッシャー。
12.自信、自己価値、自制心の揺らぎ。
13.神経がすり減るような険悪な家族・友人関係。
14.人間関係の崩壊。


(11)マイクロストレス対処法

■具体的かつ実際的な方法で、マイクロストレスをはねのける

・ちょっとした依頼を断る方法を身につけること
・テクノロジー機器の通知機能を操作してじゃまされないようにすること
・他者からマイクロストレスをかけられないように人間関係を整理すること

■自分が他者に与えているマイクロストレスに敏感になる

これで助かるのは他者だけではない。あなたも助かる。
発生させるマイクロストレスを減らせば、返ってくるものも減る。

■一段高い視点に立つ

マイクロストレスを客観的にとらえ、嫌なことを受け流す方法を習得する
生活で感じるマイクロストレスの一部を客観的にとらえられる人たちが最も幸せであることがわかっている。その理由の一つは、「彼らが生活の中で仕事とは無関係だが、自分にとって有意義なグループの2つか3つに所属する傾向があった」ことだ。こうした活動やグループが生活にもたらす広がりは、些細なことを些細なことと認識するうえで非常に役に立っていた。

 これに対して、あまりに1次元的な生活に甘んじている人たちは、マイクロストレスの発生にみずから手を貸し、マイクロストレスの海を漂っていることが多かった。

■他者の力を借りる

他の人たちと多様なつながりを持つ形で生活を設計しようと意識していた。
「他者と触れ合うことで、脳が鍛えられます。ちょうど、筋肉の一群がうまく連携するようにトレーニングするのと同じです。脳の回路を鍛えて、自分のリアクションや返答、情動をマネジメントできるようにするわけです」

多次元的な生活に没入していれば、心の重石に押し潰されるようなことはないからだ。
他者と触れ合えば、問題のとらえ方がより合理的になる。特に、問題から一歩引いて、大局的にとらえられるとよい。

20代と30代そこそこの成績優秀者は、仕事以外の次元を築けていないため、バーンアウトに対してとかく弱いことが調査の結果わかっている。

「彼らのアイデンティティは、次第に仕事と一体化するようになります。つまり、仕事でいいことがあれば、極端にハイになる一方で、悪いことがあれば、極端に落ち込むことにもなるわけです」

 他者と触れ合う、たわいのない会話を交わす、誰かと共通の関心事をシェアする、別の視点から世界を見る。それだけで、日々積み重なるマイクロストレスの影響を大幅に中和することができる。しかし、日々生活しているうちに多方面に巻き込まれ、かつては楽しんでいた活動や人間関係を手放しがちになってしまう。

会社組織だけのコミュニティではなく
他にコミュニティを持つことがマイクロストレスにも良い。
だから、会社側は、他社と一緒に研修をしたり、他社と交流を持つことを社員に促すと良い。

 

(12)マイクロストレス対処法事例と対処

事例1

1年半にわたるプロジェクトの最終週
不測の事態が発生した。1本のメールが届き、サプライチェーンの変更によって、彼女が財務責任者に約束していた新製品の利益率が望めなくなったとわかったのだ。手放しがちになってしまう。
チームメンバーの小さなミスの重なり、メンバーの家族の入院など

「メンバーに責任を負わせる」
毎回のミーティングで「5分間ホワイトボード」を使い、誰もが自分の席に戻る前にみずからがなすべきことを明確化する

「バックアップを導入する」
チームは、従業員2人が一組になって特定の職務を担当することで問題の発生を監視し、互いに支援し合うという、バディ制度をつくった。この方法により、プロジェクトのあらゆる側面におけるすべての情報を一人で抱え込むことがなくなった。
----------------------------------

事例2

長年この会社に勤務するダンは、7人の部下を監督する立場にあり、彼のチームは外部ベンダーと協力してプロジェクトを進めている。新任のマネジャーが彼の部門を変革しようとしているが、ダンは部下たちが過剰な変化にさらされるのを避けたいと考えており、特に他の部門への異動や解雇から彼らを守ろうとしていた。しかし突然、ダンは部下たちが行うあらゆることに、これでよいのだろうかと疑念を持ち始めた。

「責任を共有する」
自分ですべてを行おうとするのをやめ、ビジョンと枠組みを示し、部下たちが自分で手段や解決策を見つけ出すように促した。
また、50分のミーティングを設定して、迅速なフィードバックを提供したり求めたりする場を設け、チームが自分たちの仕事と業績に責任を感じるように仕向けた。

「コーチングによって独立を促す」
疑問が湧いた時にリアルタイムでフィードバックを提供する試みを開始し、部下たちと主なベンダーとの関係性をつくり、そのプロセスの管理は部下自身に任せた。

「学習を促すために、ある程度の失敗を許容する」
「失敗すると後がない」状況に追い込んではならない。むしろ、彼は部下たちが経験を通して学べるようにした。

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事例3

アッザムは保険会社のマネジャーである。彼のチームは、レイオフと組織再編後に複数のチームから引き継いだ人材で構成されている。は、7人の部下をアッザムはストレスに満ちたこの移行期に入社したため、ミーティングや会話にどのように参加すれば、部下たちに自分が味方だと思ってもらえるようになるのかわからなかった。

「率直なフィードバックを得る方法について、いろいろと実験してみる」
週次の全体ミーティングを開始
少人数のグループに分け、匿名で何でも質問できる制度を導入

「前職と新しい職務との間に、関連性を見つける」
過去の経験と現在の役割との関連性を理解するにつれ、チームは彼に安心感を持ち、単発的な会話で質問をするのではなく、継続的な助言や支援を彼に求めるようになった。

「積極的に信頼関係を構築する」
少人数グループと昼食をともにする
仕事の面でも個人的な面でも努力を惜しまなかった。彼らがリソースを必要とするならば、アッザムは必要なものを素早く入手できるよう手助けをした。


マイクロストレスの対処には、ものすごく要約すると
人間関係が良くなるようにする。
そのために、ミーティング、部下の手助け、自分ができることを表現が効果的だ。

 

 

(13)ストレスの対処に、禅の教え

世の中には、私と他人があり

人は、
自分にとって都合の悪い事実も受け入れる必要がありますが、
それを認めたくないので見ないようにするのです。

自分が見たくないものを見ず、向き合うべきものに向き合わないために、
自分の外側に苦しみの原因をつくり出す。
自分にとって都合の悪い事実を否認するための密かな努力が、
あらゆる悩みを生んでいる

例えば、
貧しさが苦しみを生むというよりも、
貧しさを苦しみに変えるような自分の心がある。

自分の行動が否認から来ていると、
その人自身も気づいていない場合が多いのではないでしょうか。
他人から動機を尋ねられたら、それらしい理由を説明するでしょうが、
実際は都合の悪い事実を否認したいだけなのです。
やっかいなことに、自分の外側に原因をつくり出し、
それに基づいて行動すると、
他者から承認を得たいという気持ちにつながりやすく、
それでは苦しみを経過させるどころか、
拡大させる方向へと向かいます。

つまり、すべての原因は自分にある。

 

■外的と内的

外的

アンビション(ambition:野心)
アンビションの源は自分の外側に存在します。
そして、それはたいてい、周囲から注入された浅い動機です。

欲望と要求の違いという言い方もできます。
アンビションが欲望
精神分析家のジャック・ラカンは「人間の欲望は他者の欲望である」と言い
多くの人がかなえたい欲望は他人の欲望です。
親や先生や友人の欲望が取り憑いていませんか。
ましてや、資本主義は他者の欲望で人を動かすことを
前提にしたシステムなので、
他人がほしいものを、あたかも自分がほしいものだと
思い込むようにできています。

資本主義だけでなく、社会にはさまざまな基準があり、
その基準に達することが素晴らしいかのように仕向けられます。
平均や世間並みという概念に縛られるのはその典型です。

内的

アスピレーション(aspiration:熱望)
アスピレーションは、
親から注入されたり、学校で教わったりするものではなく、
自分の内側に自発的に湧いてくる深い動機です。
そのため、周囲に何を言われようが関係ありません。
アスピレーションが要求

欲望で動いているのか?
欲求で動いているのか?
これをしっかりと考え見極めるのが良いようです。

(14)人生はストレスに満ちている

禅の苦しみには4つある。
それを四聖諦(ししょうたい)と呼ぶ



1.苦諦(くたい)

人生は苦である。
生老病死(しょうろうびょうし)で、
生まれること、老いること、病気になること、死ぬことは、
誰しもに平等な人生の条件。
これを四苦(しく)という。
ドゥッカにはさらに、愛する人と別れなければならない愛別離苦(あいべつりく)、
会いたくない人に会う怨憎会苦(おんぞうえく)、
ほしいものが手に入らない求不得苦(ぐふとくく)、
生きることそのものが思い通りにならない五蘊盛苦(ごうんじょうく)
の4つがあり、これらを総称して四苦八苦(しくはっく)という。
自分の思い通りにならない人生の現実のリスト。
自分の中に何らかの期待や願いがあり、
それと異なる現実が起きているからストレスを感じる。
何も期待していなければ、そこにストレスはありえない。

2.集諦(じったい)

苦の原因は欲望である。

3.滅諦(めったい)

欲望の炎が吹き消された状態が涅槃(ねはん)である。

4.道諦(どうたい)

涅槃に至る8つの道があることを示し、それを八支正道(はっししょうどう)という。


1.苦諦(くたい)
人生はストレスに満ちているという現実をありのままに受け入れ、
深く理解しなさいということ。
人生は苦であるという教義を信じるのではなく、
人生にストレスは付き物であるという悲哀に満ちた現実のあり様に、
曇りなき眼でしっかりと目を向け、経験に即して深く完全に理解する。
現に生きている生々しい自己の現実を直視し、受け入れなさい。
これが四聖諦の最初の教え。
生きている限りストレスフルなのが人生というものだという受容が、
ストレス対応の出発点になる。

苦しみは、痛み×抵抗の掛け算から生まれている
多くの人が痛みそのものをなくそうとしている。
そうではなく、痛みは現実として受け入れ、
抵抗を小さくする方向に向かえば、
自分にとっての苦しみを小さくすることができる。
痛みがあっても抵抗がゼロなら、苦しみはゼロ。


過去を悔やみ、未来を案じるあまり、現在をおろそかにしがち
過去と未来のために、現在を犠牲にしているともいえる。
過去を悔やむのではなく過去から学び、
未来を案じるのではなく未来を励みとすることだ。
「いま」を生きるために、過去からの教訓を活かす。
そして、未来を励みにして「いま」を生きる。

農政家の二宮尊徳は
「この秋は雨か嵐かしらねども、今日のつとめに田草取るなり」という
歌を詠んだといわれている。
秋に台風が来て台無しになるかもしれないけれども、
秋の実りを励みにして、暑い夏の今日、
やるベきこととして一生懸命田んぼの草むしりをする。
そういう前向きな生き方があるのだ。

 


(15)存在は共在

共在・独在
自分がいて、他人がいるではなく
つながりがある中で自分がいる

自分がいてでなく、こうなりたいが先
つながりが先でなく、感謝が先


行動の順番
思考の順番が違い
今をおろそかにすることがないようにすると
より良い未来を構築できる。

例えば
未来どうなりたいか?を考える。

そこに行きつくために
①目標を考える。

・100億円の売上の会社にしたい
・1000店舗の会社にしたい
・家を持ちたい。
など

②その時にそれを達成したときの感情を考える。
・100億円の売上の会社にしたい
 → やってきたことが認められ嬉しい

・1000店舗の会社にしたい
 → 1000人の店長ができるということが嬉しい

・家を持ちたい。
 → 家族で一緒に過ごすことができて嬉しい


③その感情の時に誰に感謝する?
・100億円の売上の会社にしたい
 → やってきたことが認められ嬉しい
 → そこまでできて、従業員、家族に感謝です。

・1000店舗の会社にしたい
 → 1000人の店長ができるということが嬉しい
 → 頑張ってくれた店長に感謝です。

・家を持ちたい。
 → 家族で一緒に過ごすことができて嬉しい
 → 頑張って働いてマイホームを手に入れてくれただんなに感謝です。


④それって、実は今できる感謝。
未来達成できたから感謝するのではなく
感謝しているから憧れる未来に到達しやすい。

 

(16)もっと自分にできることに注目する

まずはこの動画を見てください。
(自動字幕、自動翻訳にすると日本語字幕が出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=rrHoDJinMQI

何を感じますか?

次にこの記事を見てください。
https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/dove-movie


この2つからわかることは
どうも、人間はストレスを自分自身で
植え付けているようだということ。

もっと、もっと
自分を許して上げる事ができれば
悪いストレスからは解消できそうだ。


10年ほど前に
子供の夏休みの課題研究で
言葉で、影響はあるのか?と言う実験をしてみた。

簡単な実験で
子供に、マイナス言葉とプラス言葉を選ばせて
それを紙に書いた。

実際に選んだ言葉は
死ね
ばかやろう
うざい
がマイナス言葉

ありがとう
あい(愛)
がプラス言葉

その上に、梨と、レモンを置いた。

すると、
プラス言葉は腐らず
マイナス言葉が腐った。

どうしてこうなったのか
理論はわからないが
子供に、マイナス言葉を使うと
口が腐るよと教えるにはもってこいだった。

経営者や、上に立つ人は
プラスの言葉を使うべきだと思う。

マイナス言葉を多用すればするほど
人は傷つくのではないか?

すべては、自分からということだろう。

 

(17)まとめ

・会社のための従業員ではなく、従業員のための会社
 ストレスの高い会社は、従業員を駒のように使っているところが多いように思う。それを逆に考えることから始めたい。

・雰囲気のよい組織が、より良くなる
 良い組織は、入った瞬間に良い空気が流れている。
 雰囲気をより良くする最も手っ取り早い方法は
 プラス言葉を使うコトだと思う。

そのために

・対談
 こまめに上の人は部下と対談をする。

・ミーティング
 何に意識をするか、何が優先順位高いのか
 それは、日ごろのミーティングでの発言だと思う。

・部下を成功させる

・他社とのコミュニティ
 ストレスの軽減に、他社を知ることが大切だ。
 そのためにも、他社とコミュニティを持つことはよい

・笑顔
 なにはともあれ、笑顔は雰囲気をより良くする。

少しでも、あなたの会社が良くなり、日本がますますより良くなるようにお祈りします。


参考文献
・HBR 2023年8月号 マイクロストレス その正体と対処法 by ロブ・クロス ,カレン・ディロン

参考文献
・HBR 2023年8月号 エンプロイーヘルス・マネジメント by 酒井 由紀子
・バレット博士の脳科学教室 7 1/2章 リサ・フェルドマン・バレット(著)

・HBR 2023年8月号 マイクロストレス その正体と対処法 by ロブ・クロス ,カレン・ディロン

・スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ケリー・マクゴニガル(著)
・HBR 2023年8月号 マイクロストレス その正体と対処法 by ロブ・クロス ,カレン・ディロン
・HBR 2023年8月号  人生はストレスに満ちているが、苦しみに向かう必要はない by 藤田 一照

・HBR 2018年6月号 人は生まれながらにつながり、孤独でもある by 藤田 一照

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