不正を正当化させる心の隙を許さない
不正の発生要素の3つ目が、次のように不正を働く自分を「正当化」してしまうことです。
・会社にたくさんお金があるのだから少しくらいならわからないだろう
・他の社員も経費を誤魔化しているから自分もやらないと損だ
・給料が安いから業者に謝礼を要求しないと生活できない
社会人としての常識で、不正は悪いことであることを理解しているのですが、不正の動機と機会が揃うと、自分の不正行動を勝手に都合よく正当化してしまうのです。
不正を犯すのは心理的なハードルが高いはずですが、「みんなやっているから」、「バレなければ大丈夫」、「少額なら犯罪にはならない」と一度自己正当化できると、その後は常習化しやすくなります。
会社としては、こうした不正の自己正当化を防ぐために、コンプライアンス研修や倫理教育を継続的に行い、不正に対する懲罰制度についても説明を繰り返すことが重要です。
人通りのない自動販売機の前に百円玉が落ちていたらどうしますか?