顧客を取り込み、売り上げ重視から利益重視の経営に舵取りを変え、
実績をあげているのが東京都町田市にある「でんかのヤマグチ」である。
同店は創業38年の家電店だが、8年前から同じ商圏内に大手の量販店の開店が相次ぎ、過当競争に入った。
そこで、売り上げが落ちるなら、粗利益を上げることを決めて動き出した。
量販店に互角で勝負でき、現在、35%の粗利益を確保するという驚異的な「儲かる経営」を展開している。
顧客の平均年齢は59・7歳という高齢化社会を追い風に、徹底したアフターフォローサービスを行い、
顧客との深いつながりで「顧客満足度の高いサービス」を実践している。
同店のモットーの中に。
「お客様に呼ばれたらすぐトンデ行く」「お客のかゆいところに手が届く」という「顧客第一」 をうたっている。
量販店に対抗できる地域密着・高粗利の小売店商法を確立している。
同社の山口勉社長は社員に対しての口ぐせがある。
それは「トコトン尽くせ」である。
手を抜くな、お客が望んでいることなら、できるだけやろう、という姿勢を訴えている。
顧客に対して徹底したサービスをすることが繁盛するカギと捉えているからだ。
顧客の満足で利益を取れる商売をしているということだ。
上妻英夫
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