脳力をいつまでも発揮し続けるためには、前回のコラムでお伝えした「脳の状態を整える」ことに加えて、「脳の基礎力を磨き続けること」が大切です。
脳の基礎力のカギを握っているのは、「運動」です。
カラダが資本。昔から言われているこの言葉が示すように、経営者をはじめとするバリバリ仕事をしている人は、常々体調に留意し、体調管理に万全を期する必要があることは言うまでもありません。
心肺機能に代表される体力面の向上が期待できる運動は、各自の身体にあった健康管理法として実践されている方が多いと思いのではないでしょうか。特にランニングは、特別な準備をせずに取り組むことができるので、実施している方も多いかもしれません。最近、若い経営者の中ではトライアスロンに取り組んでいる方が多いという話も耳にします。
運動は、体力面への効果はもちろんのこと、手足は脳との信号のやり取りによって動かされているので、当然、「脳」への効果もあります!
手足を動かしている脳の領域は、運動系脳番地と言われる場所です。この運動系脳番地は、発達の観点から見ると、数ある脳番地の中でも最初に成長する脳番地であり、他の脳番地の成長と連携しやすく、行動を積み重ねながら脳番地間のネットワークが形成されていきます。
さらに、アルツハイマー型認知症が脳の中で病状が進展していく中で、
運動系脳番地は、最もアルツハイマー型認知症の影響を受けにくい脳番地であることが指摘されています。
これらのことから、運動系脳番地は、その他の脳番地の働きを支えるための主要な脳番地であり、認知症にしてはならない脳番地と考えられるのです。
運動をする時には、目や耳で情報を捉え状況を判断し、運動を実行する、さらにその運動を継続する、などのように様々な対応が必要になるので、運動は、様々な脳番地を準備させる力と効果があります。
そこで、早朝に軽い運動をすることは、目が覚めるという点だけでなく、様々な脳番地を活動状態へと引き上げる点からも有効だと思います。
トップに立つ人ができる今月の月刊脳番地トレーニングは、
〇運動系脳番地トレーニング
1. 朝、散歩、またはランニングをする
2. 朝、ラジオ体操をする
是非、このテーマで、今月を過ごしてみましょう。経営者と社員の脳の健康のために!
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