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健康

第13回 社員の脳の成人式は「30歳」と考える

リーダー脳の鍛え方

今年は、約120万人の新成人「20歳」が誕生するそうである。今後の日本を背負う者として、目標や夢の実現に向けて邁進しながら様々なスキルや人間性の向上に努めて頂きたいと思います。
成人をむかえたことで、法律的には一人前と判断されます。
しかし、脳の発達からみると、「20歳」はとても成人しているとは言えない成長段階です。脳の成人式は、「20歳」+10歳、つまり、30歳です。ここで言う成人の定義は、左右の脳の主要な脳番地にしっかりとしたネットワークが形成されたかどうかということです。
 
脳は、遺伝子によって、あらかじめ細胞群が準備されます。しかし、脳細胞の発達とともに、脳内ネットワークも縦横無尽に成長していきます。以前のコラム(第10回 脳を鍛える際に欠かせない2つの法則)でもふれたように、経験を通じてそれぞれの脳番地を刺激することが必須になります。
 
20歳では、まだまだ脳内ネットワークが成熟するほど十分な経験を詰めていないのです。
nou13.jpg
上図は、実際に最近活動している脳内ネットワークを示す、弊社の国際特許技術による独自の「枝ぶり画像」です。赤丸で示す部分は、27歳の時には白く描写され、ネットワークが弱い状態です。それが、30歳になるにつれて、しっかりしたネットワークとして黒く描写され、ほぼ左右対称に脳のネットワークが形成されてくる様子が見て取れると思います。
この画像が示すように、脳からみて全体のネットワークが整ってきたと判断できるのは、おおよそ30歳に差し掛かったあたりからなのです。
 
30歳という節目は、成人として、気力、体力が充実し、働き盛りと言われる壮年期の始まりであり、論語の「三十にして立つ」という言葉が示すように自立する時期とも合致する時期でもあります。言い換えれば、30歳までは、自身の能力の基礎固めの時期、脳から考えても土台をつくる修行の期間とも捉えることができます。
 
そのため、まだ脳の基礎が十分に固まっていない20歳代の社員の場合には、弱い脳のネットワークを使う仕事の時には、極端に作業効率は低下します。精神面では、脳はしっかり働き、成長に向かっている時には「楽しい」と感じ、まだ育っていない脳を使う場合には「嫌だ・辛い」という気持ちが湧いてくる特徴がありますので、苦手な脳を使った業務をメインに取り組んでいるほど、強いストレスがかかりやすい状況になります。
 
昨年12月に、労働者のストレスチェックが義務化されました。まだ脳が十分に育っていない可能性が高く、ストレスが加わりやすい20歳代の社員には、楽しいと感じられる仕事をベースに、苦手だと感じる仕事も少し割り振り、仕事に従事してもらえるような構築ができれば、ストレスを軽減し、より良好な職場環境を構築することが期待できます。
 
そこで、トップに立つ人ができる今月の月刊脳番地トレーニングは、
“従業員が「楽しい」業務と「苦手」と感じる業務を知ってみる”です。
是非、このテーマで、今月を過ごしてみましょう。経営者と社員の脳の健康のために!

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