社長が、人を統率して、社員を同じ目的に導くためには、多くの脳力が必要です。もっともわかりやすい脳力は、「やる気にさせる力」です。
人はどうしたらやる気になるのでしょうか?
人の気持ちはきまぐれで、昨日まで勢いが良かったのに、今日になったら態度がまるでネガティブという人も少なくありません。
もっと言えば、言葉では、調子のいいことを言っても、あてにならない、いわば、自分の言動に責任のとれない人は少なくありません。
もし、あなたの会社の社員が、何を言われても心の中で「社長、めんどくさいよね」とつぶやいていたらどうでしょうか?
わたしは、社長の妄想を掻き立ているわけではありません。
家に帰れば、息子、娘さんが、「めんどくさい」を連発している姿は特別な光景ではありません。
そこで、社員のアタマから「めんどくさい」を消す処方箋が必要だと思います。。
「めんどくさいがなくなる脳」(SB クリエイティブ)から脳のクセを使いこなすヒントを紹介します。
「めんどくさい」がなくなる脳/amazonへ
すべての脳は、次のような特徴を持っています。
・起動に時間がかかる
・起動にものすごいエネルギーがいる
・疲れているとき、眠いとき、不機嫌なときは処理能力が低下する
・新しいこと、苦手意識のあることの処理速度が落ちる
これが、本来の脳の姿。
つまり、あなたがもっている脳のデフォルト(初期設定)です。
中略
そのコツは、たったの4つ!
1. 脳みそ君の声に耳を傾ける
2. 脳みそ君がいやがる時に作業させない
3. 脳みそ君に行動の出口を作ってあげる
4. 脳みそ君が大好きなご褒美をたくさんあげる
たったこれだけ、言うなれば脳のクセを逆手に取るだけです。
特別な力を持つ必要はありません。相手の脳のデフォルト・モード(初期設定状態)を知ればよいのです。
脳のMRI画像鑑定をすれば、個人の脳のデフォルト・モードが得られます。
日々、人の脳は、一人一人こんなに違うのか!とわたしはMRIを見ながら感じています。
確かに、脳のデフォルト・モードには、定型的な脳タイプと非定型的な脳タイプがあります。
ただ、多かれ少なかれ人は、共通の脳のデフォルト・モードを持っています。
例えば、前で述べたように、「新しいこと、苦手意識のあることの処理速度が落ちる」ことは誰でもあります。
これに対して、社長は、タイミングを計って伝えることです。
すべては、タイミング次第です。
同じ内容でも、相手がめんどくさがっている時には、新しい案件を伝えても脳に入りにくいのです。
一方、やる気のある人に仕事を与えなければ、社員の「脳みそ君に行動の出口を作ってあげる」ことができず、ストレスをためることでしょう。話すタイミングですべてが変わります。
そこで、今月の月刊脳番地トレーニングは、
「話すタイミングをコントロールする」です。
話すタイミングをコントロールできれば、その時、社長には新しい脳力が備わっていることを意味します。是非、このテーマで、今月を過ごしてみましょう。経営者の脳の健康のために!