皆さん、お久しぶりです。前回の配信からほぼ1ヶ月。その間に、政治が大きく変わりました。
民主党政権誕生から3週間が立ち、「鳩山総理」にもだんだん慣れてきましたね。今回は、東洋医学の五行の相生・相剋の関係をつかって、新政権閣僚の人間関係バランスについて、見てみたいと思います。
●鳩山由紀夫 総理大臣
1947年 2月11日(62歳)春生まれ 木(肝臓)
●平野 博文 官房長官
1949年 3月19日(60歳)春生まれ 木(肝臓)
●北澤 俊美 防衛大臣
1938年 3月 6日(71歳)春生まれ 木(肝臓)
●小沢一郎 民主党幹事長
1942年 5月24日(67歳)夏生まれ 火(心臓)
●岡田克也 外務大臣
1953年 7月14日(56歳)夏生まれ 火(心臓)
●藤井裕久 財務大臣
1932年 6月 4日(77歳)夏生まれ 火(心臓)
●長妻 昭 厚生労働大臣
1960年 6月14日(49歳)夏生まれ 火(心臓)
●原口 一博 総務大臣
1959年 7月 2日(50歳)夏生まれ 火(心臓)
●千葉 景子 法務大臣
1948年 5月11日(61歳)夏生まれ 火(心臓)
●小沢 鋭仁 環境大臣
1954年 5月31日(55歳)夏生まれ 火(心臓)
●中井 洽 国家公安委員会委員長
1942年 6月10日(67歳)夏生まれ 火(心臓)
●前原誠司 国土交通大臣
1962年 4月30日(47歳)土用生まれ 土(脾臓)
●亀井靜香 金融・郵政改革担当大臣
1936年11月 1日(73歳)土用生まれ 土(脾臓)
●直嶋 正行 経済産業大臣
1945年10月23日(63歳)土用生まれ 土(脾臓)
●赤松 広隆 農林水産大臣
1948年 5月 3日(61歳)土用生まれ 土(脾臓)
●川端 達夫 文部科学大臣
1945年 1月24日(64歳)土用生まれ 土(脾臓)
●管 直人 国家戦略担当大臣
1946年10月10日(62歳)秋生まれ 金(肺)
●仙谷由人 行政刷新担当大臣
1946年 1月15日(63歳)冬生まれ 水(腎臓)
●福島瑞穂 消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画担当大臣
1955年12月24日(53歳)冬生まれ 水(腎臓)
木:肝臓が強い賢く忍耐強いタイプ、処理能力・理解力が高い
火:心臓が強いリーダーシップタイプ、とにかく我が強く行動的
土:脾臓が強い野心と調整のバランスタイプ、敵をはっきりさせる
金:肺が強いカリスマタイプ、情報収集力・分析力が高い
水:腎臓が強い長期展望タイプ、平和的だが、こだわりが強い
東洋哲学には、五元素(木、火、土、金、水)という考えがあり、季節も臓器も、この五行に当てはめて考えます。
五行には、それぞれ関係性があり、お互いを支えあう関係を相生(そうせい)、お互いがブレーキになる関係を相剋(そうこく)と言います。
★相生の関係: →の向きに「育てる」関係。
水 → 木 → 火 → 土 → 金 → 水
例)水が木を育てる。木が火を盛んにするなど。
★相剋の関係: →の向きに「勢いを止める」関係。
金 → 木 → 土 → 水 → 火 → 金
例) 金(金属)が木を切る。火が金属を溶かすなど。
さあ、これを、内閣閣僚に当てはめてみましょう。 「木」の鳩山さんを中心に
・鳩山さんを助ける位置になるのは、「水」の社民党党首・福島さんと、党内反小沢で有名な仙石氏。
・鳩山さんが親となり、その元で活躍するのが、「火」である小沢一郎幹事長、岡田外務大臣、藤井財務相(引退したはずの藤井さんを鳩山さんが比例で当選させた)、ミスター年金の長妻大臣、知名度バツグンの原口大臣など。とーにかくこの政権は、「火」が多いのが特徴です。
心臓が強い、個性的であくの強いリーダータイプの面々がそろっています。(※ちなみに、小沢一郎さんには持病の狭心症があると言われていますが、これは心臓が強すぎて心臓のまわりの血管がつまってしまう病気なんです)
まさしく燃える火のような新政権。この火にブレーキをかける「水」が、福島さんと仙石さんだけでは、いかにも心許ない。
「水」はまた、「木」の鳩山さんを助けるポジションなのですが、ここだけ見たら、かなりバランスを欠いているように見えます。
個性的な「火」メンバーを、鳩山さんと官房長官の平野さんがいかに御しきれるかが課題になりそうです。
・「土」の位置にいるのは、かつて民主党党首もつとめた前原さんと、国民新党、亀井靜香さん。現在、報道で注目を浴びているふたりですが、かーなりの個性と野心の持ち主です。
土(脾臓)生まれの働きは、じつは免疫。つまり調整役として光るタイプなのです。特に、前原さんは「春土用」なので、この政権では鳩山さんと「火」メンバーの間を取り持つ重要な役割を果たすポジションになります。
ところが、その「土」を剋するのは「木」の鳩山さん自身。先鋭的な前原さんの言動に、鳩山さんがブレーキをかけすぎると、政権全体のバランスが崩れる展開にもなりかねません。
・また、気になるのが国家戦略局を担当する管さん。秋生まれが一人だけというもの非常に気になります。「木」の鳩山さんを剋し、ブレーキになるのが「金」の管さんなのです。
小沢さんが入る前までの民主党は、鳩山・管の2枚看板でやってきました。それは、菅さんが鳩山さんを適度に剋し、鳩山さん自身が強くなってきたという過程でもありました。
政権を担当するという場面に至って、この2人の関係は微妙なものになるでしょう。 ただでさえ、「火」のコントロールにいっぱいいっぱいになる鳩山さんに、管さんがどう自制しながら接するかがポイントになりそうです。
今から16年前、1993年に細川政権という政権が誕生したことがあります。
●細川 護熙 1938年 1月14日(71歳)冬生まれ 水(腎臓)
当時、細川さんは小沢一郎さんの豪腕に耐え切れず、わずか8ヶ月で政権の幕を閉じてしまいましたが、これは、水(細川さん)と火(小沢さん)、まさに、水と油の政権運営の結果だった、と言えなくもありません。
今度の民主党政権は、「木」の鳩山さんが首班(親)で、「火」の小沢さんがその元(子)で活躍するというところに、大きな意味があるように思います。
「木」は、どっしりと動じぬ精神を表します。 そして、その枝をもって、燃え盛る炎に勢いを与えます。
たしかに今、日本には、新しい炎が必要です。 鳩山さんの木の枝がどんどん燃えても、まだまだどっしりしているのかどうか? 枝を切りすぎて、幹まで細くなってしまったら、新政権は空中分解ですね。
外交デビューも無事に果たし、その存在感を示した鳩山総理。 まもなく国会が始まりますが、とにかく、この閉塞状態の中、国民が選んだ政権なので、しばらくはしっかり応援したいですね。鳩山さん、がんばれ!
※自然治癒力学校HPをリニューアルしました。
http://cocokarafamily.com/info/nature/index.html