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社長業

Vol.133 「仕入先の追加、見直し、再交渉」でチャンス拡大

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 一年は早いものである。昨年の5月から6月はガソリン価格が高騰し、鋼材や副資材も値上げ、品薄で、取引条件も随分「買い側」にとっては厳しいものとなった。
 
 ところが、今になっても、価格は下がったが支払い条件はそのままで続いているところが散見される。「○○万」以下は現金で!などが典型的だ。
 
 結果、販売も業種によっては相当厳しい環境であり、回収サイトを短縮するわけにもいかず、支払いの現金比率だけが上がったままであれば、資金が逼迫するのは必定である。
 
 社長が、気づいて指示を出さなければ、少々不利な条件でも一度決まってしまえばそのまま続いてしまいがちだ。
 
 また別のケース。ある資材メーカーの商品を主に扱いデザインを起こしていたが、担当者にすれば、仕上がりもイメージがわきやすく安心でき、一つの作品としてはOKとなっていた。
 
 しかし、結果、同じような作品ばかりが続き、お客様からすれば、せっかく注文でオーダーしようとしているのに不満が残っていった。担当者の意識の問題では片付けられない。
 
 会社全体の仕組みの問題として考えなければ、また同じことでお客様から飽きられてしまい業績も低迷してしまう。常に新しい素材や工法、新技術を取り入れ使えるように、社内環境を整えておくことも経営の大事な仕事である。
 
 
 先日、ある方の紹介で四国の「大豊産業」様を尋ねた。4県内に納入先約1900社を持つエンジニアリング商社であり、技術施工、工事、メンテナンスも得意で、全営業所からすぐにフォローができる体勢を取っておられる。
 
 社歴も60年と長く、知名度も財務体質もしっかりしておられた。社長のお話では、大手メーカーの代理店として拡販は当然だが、高度な技術、先進的なソリューション技術を持っておられる企業と新たな代理契約ができないだろうか?と。
 
 省力、環境、新しい素材部品…四国県内の大手企業の業績アップに貢献できそうな商材があれば、担当がどこへでも飛んでいって話を聞きたいとまで言っておられた。
 
 全国からすれば四国のシェアは、決して大きくなく中堅メーカーといえども、高松、松山と営業所を出すほどでもない。おのずと手薄になってしまう。
 
 ただ、モノを流すだけでは、マージンも薄くお客様からも頼りにされない。技術陣がしっかりフォローできる強みを最大限に活かすには「新たな仕入先開拓」こそ、最大の業績向上策である。
 
 
【宣伝】 大豊産業様と連絡を取られたい方は、
     作間までメールにてお問い合わせ下さい。 sakuma@jmca.co.jp
               大豊産業株式会社 http://www.taihos.co.jp/
(2009年5月27日配信)

 

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