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- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.59 新聞紙も使い方次第で高付加価値
月曜日の朝、大手町の地下鉄を上った時、近所の花屋さんの自転車が、うしろに5つばかりの花束をつんで、目の前を通り過ぎて行った。
思わず、「おしゃれだなー」と思ってしてしまった。
1つの花束は決して高価ではなく、5本~10本ぐらいが新聞紙で包んであった。その新聞紙が「ウォール・ストリート・ジャーナル」のあの独特のピンク色の英字新聞を使っていた。
よく考えてみれば、ただの古新聞であるが、受けたイメージはなかなかである。
失礼な話だが、これが、日本の経済新聞やスポーツ紙であれば、やっぱり受け取るイメージがかなり低くなって、商品も安っぽくみえてしまうのではないか。決してコストを賭けているわけではないが、非常に上手いやり方である。
商人の多くは、お客様の受け取るイメージを受け手が、どこまで読み込むことができるかで、決まってしまう。
但し、英字新聞の包み紙のつつみ紙もアメリカ人が買ってしまったら、ただの新聞紙に思えるかどうかは、判らない。