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社長業

Vol.110 「社長が持つべき、最高の財産」

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 米寿を迎えられた田中久夫先生【一部上場 名糖運輸の元社長】の長野のご自宅に伺い、長年の体験から社長業の要諦についてゆっくりお話を伺った。
 
 「異業種の社長の友人」を持つ効用もその1つ。
 
 勉強会を通して全国に同じ釜のメシを食った「経営者仲間」ができたことは最大の財産であると。
 
 同業にしか友人がいなかったり、取引関係での友人はいてもなかなか心の鎧をはずして付き合うことは難しい。
 
 ましてや、悩みを打ち明けたり、商売上の相談をもち掛けたりはできない。非同業であっても近くの社長には、大切なことは言えないのが通例だ。
 
 全国に散らばっていれば、地方地方によって考え方も違うし視野も拡がり、発想も柔軟になる。業界の常識、固定概念がない分、話しているだけで目からウロコのことも多い。遊んでいる時も利害関係がないので本当にリラックスできる。
 

 そこで気になるのが、後継者・2代目の人脈の拡さである。どうしても、まだ社内で陣頭指揮をとることが多く、人脈も業界内に片寄っている様に思える。JCであれば、同地区の経営者が主となる。本当に信頼ができて口の堅い友人をつくるには時間がかかる。
 
 食事して、酒を飲んで、ゴルフを一緒にやって、旅行して…。
 
「人物鑑定の1つのモノサシ」は、行動や発言のオモテとウラの差がないことだ。そして経営に対する姿勢、生き方で互いに勇気を与え合える関係であれば理想的だ。事業は常に順風とは限らない。
 
 次世代のリーダーには、早くから人脈形成の場を与えないと、どうしても世間が狭くなってしまう。創業者は活動的なだけに差がついてしまう。変化の激しい時代だけに、またストレスの多い時代だけに、気をつけたい。
 
 さて何人いるだろうか?そんな関係の友人は!

 

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