menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

社長業

Vol.141 社長のソロバンと会計士のソロバン

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 事務所で使う、わずか100円のボールペンも社長の考え方一つで、1000円にも10000円にも価値が変わってしまう。
 
 数字とは絶対性があると同時に、見方によっては何倍もの価値を持つものに変ってしまう実に奥深いものだ。
 
 厳しいデフレ経済が続くだけに生きた数字を駆使できる経営者が勝ち残る。何といってもデフレ下では「キャッシュがチャンピオン」だからだ。
 
 人口わずか10万人。県庁所在地からJRの単線で1時間20分の地方都市で住宅会社を営んでおられるU社長は実に巧みだ。
 
 社員10名で税前利益約1億円。びっくりするほどの高収益だが、売価が決して高いわけでもない。だいたい家がそんなに建っているとも思えない田舎町だ。(失礼!)
 
 お施主様満足の非常に高い注文住宅をローコストで提供され新築シェアは大手を抑えナンバーワン。当然、今は無借金経営で不況どこ吹く風である。
 
 競合メーカーのコスト構造を徹底的に調べ上げ、品質的にもデザイン、サービス・・・どれをとっても負けない強い商品を作り上げ地元で圧倒的な密着体勢を敷いておられる。仕事のスピードも他社を圧倒する早さである。
 結果、税前で10%の利益を出しておられるU社長の言葉が「先の100円ボールペンの話し」である。
 
 利益率10%の会社で100円のボールペンを買うには1000円の売り上げを獲らないとソロバンが合わない。これが1%であれば10000円の売上に相当してしまう。
 
 説明されれば「それはそうだ!」ということになるが、常日頃全社員が100円のボールペンを意識して仕事をしているかと言えばそんなことはない。しょせん「100円は100円」ということになり会計処理的には問題はない。
 
 しかし経営陣がこれでは絶対にいい会社、財務的に強い会社はつくれない。
 
 しかもU社長は、ケチでこんなことを言ったり強制したりしていない。これを教え実行できることで、社員が一人の人間として成長し家長として社会人として立派になってくれることを念じながら、楽しく教えている。
 
 更にすごいことは、同じような小規模の会社を地域を替えて数社経営している。また別の業種でも黒字経営を続けておられる。
 
 本人は「いかだ」(川に木材を流すいかだ)経営と呼んで、旨そうに吟醸酒を飲みながら説明して、更に時流に乗る大切さの話しに及んだ。残念なことに12時を回ってお店が閉まってしまい、この続きは又の機会に!

 

Vol.140 徹底的に固定概念をゼロベースにして行動をかえる前のページ

Vol.142 えっ!今、金利が上がるの?次のページ

関連記事

  1. Vol.6 儲かるFC探しは、もっと疑ってかかれ!

  2. Vol.152  運も天も味方につける

  3. Vol.5 会社の元気の素―コトバの意味の統一

最新の経営コラム

  1. 第19話 男女の賃金格差の開示義務化と女性の活躍推進の必要性

  2. 第60回 使い方を決めるのは消費者

  3. 第37回「日本が唯一『女形』」

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 新技術・商品

    第58回 常識を疑うと、ヒットが生まれる
  2. ブランド

    常に身は軽くスマートに
  3. 仕事術

    第67回 耳で情報収集”ヒアラブル”
  4. マネジメント

    第24回 特別対談:鳥飼総合法律事務所 代表弁護士 鳥飼重和氏(後編)
  5. 人間学・古典

    第43講 「言志四録その43」我既に天の物なれば、必ず天の役あり。
keyboard_arrow_up