更に猛暑が襲い、節電で事務所も工場も電車もとにかく暑い。
暑さで集中力が続かないことに加え、「気の緩み」と「クールビズ」で二重に緩んでしまっては、次の波を乗り越える前に、会社が弱ってしまう。
掛け込み受注の急増後に、大きな後退局面がくることは過去に学習しているが、遠い過去のために、もうハッキリ覚えていない。
記憶に頼らず、過去の実績を数字で押さえておこう。この長期デフレ下のもとでは、過去のパターンが参考にならないかもしれないが、好調から一転、急落は誰でも想像がつく。
その好調時の「緩み」が一番怖い。
2) 労働分配率が高くなっている
3) 社員が取引先にたいして傲慢になってくる
4) 在庫が増えて、残っている
5) 小さなミス、クレームが続けて起きる
6) 時間、約束がルーズになり始めた
7) 事務所、トイレが汚くなり始めた
8) 小さな事故が続けざまにおこる
9) 借入金がじわじわ増えている
10) 朝の出社時間が遅くなってきた・・・
そして、ある日突然、大きな事故や大トラブルが発生する。
好調なうちにもう一回、脇をしめて経営を引き締めて欲しい。利益が出ても無駄遣いせず内部留保に努め、次に来る増税不況、まだ先かもしれない金利上昇に備えて借入を軽くしたい。この20年自体が環境としては異常なのであるから、今の金利が倍になっても利益の確実に出る体質にしておきたい。