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- 社長の右腕をつくる 人と組織を動かす
- 第149回 『「感性の泉」を持つ』
リーダーには、豊富な情報・知識に裏付けされた理論が必要だ。
人は理論で説得され、感情で動く。
数字と理論の塊でしかないリーダーのもとでは、
人は思うように動かない。
では、どんなリーダーならば人は動くのか。
・人の立場に立って考えることができる
・人の痛みがわかる
・人と喜びを分かち合える……
なんだ、そんなことか、と思うかもしれない。
たしかに、シンプルで原則的な人間関係論だが、
地位が上がれば上がるほど、実行が難しくなる。
「感性の泉」が枯れてくるからだ。
だが、枯渇を食い止める方法がないわけではない。
ビジネスとは異質な世界で「本物」に触れて、水分を補給すればよい。
ビジネスは理論と数字に支えられているため、デジタルな思考に傾き、
論理と言語をつかさどる左脳ばかりを使う。
それが、「感性の泉」の枯渇に拍車をかけることになる。
だからときどき、これらを逆方向へシフトしてやる必要がある。
仕事とは関係のない本を読むのもいいし、
オペラや歌舞伎やミュージカルに出かけるのもいい。
俳句、川柳、楽器演奏・・・と、外には広い海がある。