■ユニクロ銀座
3月16日の金曜日、銀座に3種類の行列ができた。
一つは36時間前からアップルストア銀座にできていたその日発売の新しいiPadを買うための列、もう一つはその日オープンの銀座コマツ西館の「ドーバーストリートマーケット」の整理券を求める2,000人の列、そして「ユニクロ銀座店」の1,000人の列だ。
中でも、ギンザコマツ東館1~12階全てを使った売り場面積1,500坪のユニクロ銀座店には、私が行った翌日の寒い雨の土曜日にも銀座通り沿いに長い列ができていた。
行列の割には店内が広いためかスムーズに入れたので、ゆっくり店内を回ってみたが、ここの一番の特徴は商品やディスプレイよりも、520人中100人が外国人というスタッフだと感じた。
外国人観光客の対応のために英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語の6カ国語のネイティブスピーカーを用意したとのことだが、私が店内で出会った外国人スタッフは、皆敬語も使える「日本語もちゃんと話せるネイティブスピーカー」で、「日本はもちろん世界で圧倒的なナンバーワンになるために、世界最大で最新のユニクロ」とする店にふさわしいスタッフだった。
オープン前日に行われた記者会見で柳井社長は、「今後10年でアジアには欧米以上となる13億人の中産階級が誕生し、今の40~50倍のグローバル経済が新たに出現するため、個人消費企業にはゴールドラッシュで、これからは欧米中心からアジア中心の消費社会に変わっていく」との期待感を示し、銀座を「日本で最高の場所だし、アジアでも最高の場所で、アジアでグローバル化する第一歩となる世界に通用する日本最大のゲート」と位置付け、「銀座店の年間売上高は100億円」と話している。
全国にユニクロがある日本人には、人気ファッションブランド「アンダーカバー」とのコラボレーションである10階の「UU(ユーユー)」、原宿から移転した11階のTシャツ専門店「UTストア」、女性には3月16日~4月1日まで、集英社の「non-no」「MORE」「BAILA」などのファッション誌9誌の誌上で紹介したコーディネートをそのまま売っている12階が面白そうだ。
■ドーバー ストリート マーケット
SUPREME(シュプリーム)、A BATHING APE (エイプ)、MASTERMIND (マスターマインド)、CHROME HEARTS (クロムハーツ)などとの限定コラボ商品が発売されたため、初日はユニクロよりも長い行列ができた「ドーバー ストリート マーケット」だが、これらが完売した後は落ち着いて店内を見られるようになっており、ゆっくり楽しめる。
ここには世界的なデザイナー・川久保 玲の「COMME des GARCONS(コム デ ギャルソン)」以外にも、Kim Jones(キム ジョーンズ)による最新のコレクションを展開している「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」をはじめ、「Celine(セリーヌ)」、 「THOM BROWNE(トム・ブラウン)」などがコーナー展開的に出店していて、それぞれに特徴ある商品が売られていて面白く、客層もユニクロとは全く違っているが、この2店は銀座に新風を吹き込みそうだ。
======== DATA =========
●ユニクロ銀座店
http://www.uniqlo.com/ginza/
所在地:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ東館 1F~12F
tel:03-6252-5181
営業時間:平日 11:00~21:00/土日祝 11:00~21:00
●ドーバー ストリート マーケット
DOVER STREET MARKET GINZA COMME des GARCONS
住所:東京都中央区銀座6-9-5
TEL:03-6228-5080
FAX:03-3573-0805