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第153回 生成AIの進化

社長のメシの種 4.0

■GPT-4o


 生成AIブームの火付け役であるOpenAIは5月13日、最新モデル「GPT-4o(オー)」を発表した。
 従来モデルを凌駕するGPT-4oは音声、画像、映像に素早く反応し、人間との自然な会話を実現、デモでは周囲の様子をカメラで撮影すると「ライブストリーミングの準備をしている」と的確な判断を下し、リアルタイムで英語からイタリア語への翻訳も披露した。
 OpenAIのサム・アルトマンCEOは「まるで映画に出てくるAIのようだ」と驚きを表明するほどだった。


■Gemini1.5Pro


 翌5月14日にGoogleが開催した開発者会議「Google I/O」は、AIに注力していることを強調する基調講演で幕を開けた。
 基調講演ではAI搭載の次世代検索「AI Overview」、動画検索「Ask with Video」、写真検索「Ask Photos with Gemini」など様々なサービスが紹介され、Googleが生成AIをあらゆるサービスに統合していく戦略を明らかにした。
 さらに、Googleの生成AI「Gemini1.5Pro」の性能向上や、AI動画制作ツール「Veo」、詐欺電話を検知する「Gemini Nano」などの新技術も発表され、生成AIが私たちの生活に急速に浸透していくことを示唆した。


■生産性向上


 OpenAIとGoogleによる最新技術発表は、リアルタイムでの対話能力、多言語翻訳、映像・音声への対応など、人間に近い反応を実現するAIの進化が示された。
  これらの技術は近い将来、インターネットやスマートフォンと同様に私たちの日常生活に欠かせないものとなると考えられ、企業も個人も生成AIをどのように活用していくかが、今後のビジネス戦略において重要な課題となる。


 生成AIは、日々の業務における「さほど需要はないが急ぎの用事」を効率的に処理する強力なツールとして期待され、 生成AIがこのような雑務を担うことで、人間はより創造的な仕事に集中することが可能となり、オフィス全体の生産性向上に大きく貢献すると思われる。
 生成AIをビジネスに活用する具体的な事例としては、


 ・業務効率化: 生成AIを用いて、事務処理、データ分析、顧客対応などの業務効率化を図る。
 ・新規事業開発: 生成AIを活用した新たな製品やサービスの開発、マーケティング戦略の策定。
 ・従業員教育: 生成AIの活用方法に関する従業員教育を実施し、組織全体のデジタルリテラシー向上を図る。
 ・顧客体験向上: 生成AIを活用したパーソナライズされた顧客サービスを提供し、顧客満足度を高める。
 ・リスク管理: 生成AIによる情報セキュリティ対策、倫理的な問題点に関するリスク管理を徹底する。


などが考えられる。
 生成AIの進化を注視し、積極的に活用することが新たな成長に繋がりそうだ。

======== DATA =========

●GPT-4o
https://openai.com/index/hello-gpt-4o/

●Google I/O 2024
https://io.google/2024/intl/ja/

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