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- 東川鷹年の「中小企業の人育て」
- 第24話 “出すべき結果”を見える化せよ!
ある時、先代社長から、
「うちの社員は、明日何をするのかは答えられるようになった。これは、大したもんや。そやけど、その行動によってどんな結果を出すのかを答えられる社員がほとんどおらん。
何らかの結果を出すために行動するんやろ!どんな結果を出すのかを明らかにするのが先で、その結果を出すためにどのように行動するのかを考えるんやで!考える順番が逆や!
考える社員を育てるにあたって、考える順番をたたき込まなあかんなぁ!」
と、鋭い指摘を受けてドキッとした事を覚えている。
確かに、すべての行動は、何らかの結果が伴う。食事を取れば、お腹が満たされるという結果を出すことになる。睡眠を取れば、体調が良くなるという結果を出すことになる。
であれば「おいしいと感じる」、「満腹になる」、「体調が良くなる」など、“出すべき結果”を明らかにし、その結果を出すために、どのようにすれば良いかと“取るべき行動”は何かを考える順番が正しい。
仕事でも同じ事が言える。“出すべき結果”をまず考え、その結果を出すための“取るべき行動”を考える事が重要なのだ。
よって、自創経営では、ランクUPノートというツールを活用して、日々の行動“計画”を立てるにあたり、“出すべき結果”と“取るべき行動”を明らかにする“仕組み”になっている。
「何を、どのようにして、どこまでの結果を、いつまでに」出すのかを計画として『目に見える形にする』という“仕組み”があるからこそ、考える人が育つ。
「何をする」や「どのように行う」などは単なる“予定”であり、目標を達成するための計画としては明らかに不十分である。自創経営は“自ら考え行動する人”を育てる『人財育成の仕組み』である。
あくまでも、成果に結び付く“出すべき結果”を考える人であり、同時に、その結果を出すための“取るべき行動”を考えて実践する人を育てる仕組みが重要である。
全社員が『結果にこだわる』行動を取ることによってのみ、“強い会社”になる事を確信している。