「お金のことを教えるなんて」というムードが色濃く残る日本社会。
その為か投資教育、アントレプレナー教育は東欧の旧共産圏諸国、オーストラリア、
シンガ ポール、韓国などにすら後塵を拝してしまっている感がある。
結果、生活力に乏しく、自立心の弱い、そしてお金オンチの若者を増殖させている。
学校で教えてくれないなら家庭でということになろう。
特に事業や多少なりと資産を託す場合は是非とも若いうちからお金の扱い、
投資、保険、事業計画、交渉などの生きた知識と体験(疑似体験)を積ませて欲しい。
小学校4-5年生から300-500万円与えて実際に投資経験させる米国の資産家ファミリーから話を聞いた。
何故その株や投資信託を購入(売却)するのかその理由をレポートに書かせるとのこと。
両親が主導する場合もあれば、家族の資産管理を担うファミリーオフィスが行う場合もある。
15-6歳からは家族の資産運用委員会へ出席させて銀行との付き合い方、投資アドバイザーの使い方など見習わせる。
こうして株、債券、商品等の投資の基礎を教える。
不動産の権益を与えて不動産投資においてどうリスクに対処するかまで体験させるファミリーもいる。
若いう ちから家族の資産運用や管理に貢献していくという姿勢を植えつけていくのである。
日本でも数多くの金銭教育、金融教育のサイトが存在する。
ゲーム形式になっているものもある。
親子で株式投資の成績をコンピュータ上で競うなど一度体験さ れてみたらどうだろう。
詳しくは拙著
『金銭教育―小遣いから資産家の二世教育まで』〔綜合法令〕、
『わが子が成功するお金教育』(講談社+α新書〕
を参照されたい。
榊原節子