menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第36回 『創造性の高め方』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

創造性を高める具体的方法についての基本は、3つある。

まず第一は、“こうしたデータがあるからこうなる”といった帰納法ではなく、
“こうではなかろうかと仮説を立てて、本当かどうか調べる”といった、いわ ば演繹法的思考法を訓練することだ。

たとえば商品開発ということで考えると、現代ではまったくデータのない世界から新製品を開発したり、
新しいサービスを提供す ることが求められる。

つまり、既存の概念にとらわれないアイデアの発露が決め手となるということだ。


そうなると、大胆な仮説に立って実験をしてみて、
あとからデータを集めて製品やサービスに反映させていくのでなければ追いつかないことになる。

すなわち、演繹法的思考法だ。

  “もしかしたら、通勤電車内でも
   音楽を聴きたいという人がいるのではなかろうか”

こうした仮説、ひらめき無しに、ウォークマンは生まれてこなかったはずだ。


創造性を高める具体的方法の第二のポイントは、現状を否定し“なぜ”という疑問に答える習慣を身につけることだ。

これは先ほどの裏返しで、ウォークマンにしても、“危なくて、歩きながら音楽を聴く人間なんていない”と、
固定概念・常識にとらわれていたら開発される ことはなかっただろう。

名前は失念したが、ある作家が書きたいテーマが3つあると先輩作家に言ったところ、

  “3つのテーマを別々に書くのではなく、
   一冊にまとめれば、これまでなかった小説ができるではないか”

とアドバイスされたと書いていた。


ひらめきを生む3つめのポイントは、異質の要素を組合わせることだ。

  「新素材である高吸収ポリマー+もれない+オムツ」…

この異質な3つの組み合わせがあってはじめて、紙オムツは製品化されたのである。



新  将命     

第35回 『机に座って現場は見えない』前のページ

第37回 『生産性3つのK』次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第54回 『ハウ・ツーの大切さ』

  2. 第138回 『簡単なことは同時にやる』

  3. 第109回 『おまえに任せた!』

最新の経営コラム

  1. 相談7:含み損のある土地があるのですが、別会社で買うのがいいか、個人で買うのがいいか、どちらでしょうか?

  2. 第9回 注意しても部下が変わらないのはなぜか? ~原因は人ではなく仕組みにある~

  3. 第146回 地味ながら世のクラウド化の追い風を受けて高成長を遂げる サイバーリンクス

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳 2025年3月5日号
  2. マネジメント

    組織を動かす力(12)信長の軍団運用
  3. 社長業

    Vol.162 「クールビス」という流行が残したもの
  4. 経済・株式・資産

    第29話 商品譲渡担保の契約は、企業の生き死にを決める
  5. マネジメント

    時代の転換期を先取りする(22)幕末のソフトランディング構想(福井藩の挑戦)
keyboard_arrow_up