今時のビジネスモデル、経営上の大成功企業にアップル社が話題に上ります。
このスマイル図を見るにつけ、アップル社の「スマートフォン」がこの見本でありますね。
アップル社は、企画・設計・デザインの開発部隊はアメリカの本社中枢であって、それらの製造の現場は中国であり、受託製造会社の本社は台湾(フォックスコン)の会社なのです。
私が口酸っぱく言っていますが、皆さんピント来ないのですね。
どんな物を売り物にするか?
我が社の新商品、開発商品と新マーケットは何か?
もっと良いものを(企画設計)するには?
もっと安く、コストを下げるには(製造企画)?
もっと素晴らしいデザインにするには?
「あー、とってもじゃないがこの人々では出来ないなー!!」
と嘆き悲しむなら、あきらめずに外部から、取引業者から能力のある人間を迎えて考えてみてはいかがでしょうか?
電子の電門
デザインの専門
部品の専門
「『製造部門が儲からないから、企画と販売を重視しろ!』とおっしゃいますが、わが社は、部品製造を下請け事業として今日まで生きてまいりました。今更、企画や販売をしろ! と言われてもそんな人材はいません・・・」
と言われた中小零細企業がA社、B社、C社・・・と多くありました。
若い監督者を現地に派遣して、営業と新規企画は日本より短期間出張されています。
日本人の勤勉さと正確さで海外で生産を行えば、日本国内でコストダウンするよりも効果は大なのです・・・。
日本で造るなら土地の安い地域でロボットで造ることになり、無人工場を目指すでしょうね・・・。
そうしてみたとて大手のメーカーが海外で製造し、日本市場には完成品が入ってきたり、ノックダウン方式で日本で組み立てれば存在はなくなるのではありませんか?
先日、メキシコに旅した時に、メキシコ事情通から聞いた話では
ホンダ :グアナファト州セラヤ市
ニッサン :アグアスカリエンテス地区
マツダ・トヨタ :グァナファト州サラマンカ市
マツダは海外進出に日本のメーカーとして遅れており、年間100万台体制の工場の設備投資をこれから行うとのことでありました。
と私が言うと
「いいえ。その製造ラインにトヨタの車を造るのですよ!」
「えっ?いつからマツダはトヨタの下請け子会社になったの?ダイハツの間違いでは・・・?」
と言ったのです。
マツダの下請け、関連企業をはじめとしてメキシコバヒヨ地区に150社ほど、これから進出計画とのことでした。