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戦略・戦術

第81話 「スマイルカーブ(2)」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

企画、設計、デザイン、開発の研究部門が利益創出の源です。
今時のビジネスモデル、経営上の大成功企業にアップル社が話題に上ります。
このスマイル図を見るにつけ、アップル社の「スマートフォン」がこの見本でありますね。
 
clinic81_01.jpg
iPadは、まさに誰もがほしがる商品の出現です。
アップル社は、企画・設計・デザインの開発部隊はアメリカの本社中枢であって、それらの製造の現場は中国であり、受託製造会社の本社は台湾(フォックスコン)の会社なのです。
 
アップルのスティーブン・ポール・ジョブズ社長ではありませんが、中小企業の経営者は、スタートである自社の商品づくり、すなわち、MDが大切なことには変わりはありません。
私が口酸っぱく言っていますが、皆さんピント来ないのですね。
 
MD,マーチャンダイジング、製造企画者、研究部門は、
どんな物を売り物にするか?
我が社の新商品、開発商品と新マーケットは何か?
もっと良いものを(企画設計)するには?
もっと安く、コストを下げるには(製造企画)?
もっと素晴らしいデザインにするには?
 
その部署に参加する自社の社員の顔を見てください。
「あー、とってもじゃないがこの人々では出来ないなー!!」
と嘆き悲しむなら、あきらめずに外部から、取引業者から能力のある人間を迎えて考えてみてはいかがでしょうか?
 
機械の専門
電子の電門
デザインの専門
部品の専門
 
短期間、高給対応でもしてR&D、研究開発部門を重視する姿勢、その戦略なくして明日の自社の収益性、存在性はないと思うのですが・・・?
「『製造部門が儲からないから、企画と販売を重視しろ!』とおっしゃいますが、わが社は、部品製造を下請け事業として今日まで生きてまいりました。今更、企画や販売をしろ! と言われてもそんな人材はいません・・・」
と言われた中小零細企業がA社、B社、C社・・・と多くありました。
 
今日では、A社はベトナムに、B社はマレーシアに、C社はタイにと付加価値の低い製造をそれらの国々で行っていらっしゃいます。
若い監督者を現地に派遣して、営業と新規企画は日本より短期間出張されています。
 
海外に部品工場を作ると従来のオンリー発注方のみでなく、種々の会社から仕事の依頼が入ってきます。
日本人の勤勉さと正確さで海外で生産を行えば、日本国内でコストダウンするよりも効果は大なのです・・・。
 
中小企業の下請けメーカー「造る」という部門は、海外の新興国の下請けか自社の下請け工場をつくり、そこにまわすかです。
日本で造るなら土地の安い地域でロボットで造ることになり、無人工場を目指すでしょうね・・・。
そうしてみたとて大手のメーカーが海外で製造し、日本市場には完成品が入ってきたり、ノックダウン方式で日本で組み立てれば存在はなくなるのではありませんか?
 

先日、メキシコに旅した時に、メキシコ事情通から聞いた話では
 ホンダ     :グアナファト州セラヤ市
 ニッサン    :アグアスカリエンテス地区
 マツダ・トヨタ :グァナファト州サラマンカ市
 
clinic81_02.jpg
これらの各社は、200km内のバヒヨ地区に集中しており、メキシコもタイと同じく、米国のカナダの貿易自由地域、自国(人口は日本と同じ)そして南米を睨んだ自動車産業を育成すべく国策として取り組んでいる。
マツダは海外進出に日本のメーカーとして遅れており、年間100万台体制の工場の設備投資をこれから行うとのことでありました。
 
「100万台はえらい大げさだな――」
と私が言うと
「いいえ。その製造ラインにトヨタの車を造るのですよ!」
「えっ?いつからマツダはトヨタの下請け子会社になったの?ダイハツの間違いでは・・・?」
と言ったのです。
 
今や、系列などというのは古い日本人の頭です。
マツダの下請け、関連企業をはじめとしてメキシコバヒヨ地区に150社ほど、これから進出計画とのことでした。

 

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