必然の繁栄を築くために「体系」を学んで欲しい
さて、ケンコー食品さんの取り組みを事例に、事業の成長拡大と安定とはどういうことかを、かいつまんで説明しましたが、皆さんに「成長拡大と安定の6大体系」を示しておきたいと思います。
私自身も、日本経営合理化協会の創業者であり、6大体系の創始者である父・牟田學から「体系をつかめ」と、教え込まれました。
社長は常に、意図して成長拡大と安定を起こすよう、積極的に策を仕掛けていかなければなりません。
時には、運良く時流に乗り、偶然の幸運が重なって成功した事業家もいますが、それは極めて稀であり、戦略的であるとはとても言い難い。多くは、偶然に入った道でも、事業の成長拡大と安定はどうすれば起こるか、その戦略戦術の哲理や秘訣を体系として知り実行してきたからこそ、永い繁栄を築いたのです。
成長拡大と安定の戦略は6つの体系から成っています。
「成長拡大」には、
①顧客を増やす戦略
②値決めと粗利益増大の戦略
③強い経営体勢への戦略
この3つがあります。
事業の「成長拡大」とは、前年よりもお客様の数を増やし、そのお客様に、前年よりも売価の高いモノ、粗利益の多いモノを買っていただくことでしか起こりません。
もし、前年と同じ売価で同じ粗利益の売りモノであれば、前年より数多く買っていただくことでしか成長拡大は起こらない。さらに、経営体勢の根幹となる社員と資本と設備の質・量を、成長拡大に先手で合致させていかなければ成長拡大は起こらない。
これが「成長拡大」の哲理です。これ以外の成長拡大の方向性はあり得ません。
もう一つの「安定」とは、自社が売っている商品やサービスを、同じお客様が、繰り返し繰り返し買ってくれることで起こります。
「同じお客様に」ということが最大のポイントで、いつも新規のお客様だけを相手にする会社は永く続かない。したがって、同じお客様に永久に買っていただくために、
①必然的に繰り返しを起こす戦略
②他社を排して自社を選んでもらう「売りモノを磨く」戦略
③お客様に好かれるための「お客様第一」の徹底への戦略
この3つをやることです。
この6大戦略を、意図して実行しなければ、繁栄は築けません。しかも、幾代も幾代も、永久に実行し続けることが肝心です。
たまに、事業戦略を聞いても「お客様第一」しか言わない社長がいます。お客様は神様ですが、媚びへつらってまで買っていただきたくはない。社員に誇りをもって働いてもらうためには、こちらもお客様を選ぶ権利を持たなければなりません。
そのために、絶えず、絶えず、①増客をし、②値段・数量・粗利益に手を打ち、③強い組織体勢を築いて、「成長拡大」を図り、それと同時に、④繰り返し買っていただく仕組みを構築し、⑤ライバルよりも売りモノを磨き、⑥お客様第一主義に徹して「安定」を図る。この体系と順番こそが大事なのです。
拙書「儲かる方向性の決め方」に、6大戦略一つ一つを深く掘り下げて、事業の永い繁栄発展を起こす思想と技術の両面を、具体的な成功事例を挙げて説きました。お読みいただき、立派な会社を築いてください。




















