menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第126回 『本をメンターにする』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
文化庁の「国語に関する世論調査」によると、一か月の読書量は、
「一冊も読まない」の回答が最も多く、47.5%のも及ぶという。
嘆かわしいかぎりだ。
 
できる人、できた人は、必ず「座右の銘」と愛読書をもっているものだ。
 
本には先人の知恵が詰まっている。
それを、いくばくかのお金と時間で、自分のものにできるのだ。
 
 
ワールドシリーズでMVPをも受賞した、元ヤンキースの松井秀喜さんが、
「メジャーリーガーとしてやってみたい」という想いを固めたのも、
一冊の本との出会いからだったという。
 
ジャイアンツ時代の松井さんは、ネクストバッターズサークルから打席までを、
15歩で歩いていくことで知られていた。
平常心を保つために、そういうクセをもっているというのだ。
 
そんな松井さんは、H・A・ドルフマン、C・キュール共著の
『野球のメンタルトレーニング』を読んで、
メジャーリーガーにも、自分のように、行動のクセによって自分をコントロールし、
リラックスさせていた選手の存在を知ったという。
 
そんなところからも、メジャー行きを希望するようになったのだそうだ。
 
 
日頃から本を愛し、本に接していれば、
こうしたメンターとしての本と出会う機会もそれだけ増えるようになる。
 
私の経験からいえば、「本もアトを引く」。
まず、一冊読み始めることが、メンター本との出会いの一歩となる。
 
よい本の見つけ方について、
哲学者のショウペン・ハウエルが、痛烈な言葉を残している。
“よい本を読むためには、悪い本を読まないことだ。
 …それには、一時的に人気のある本を手にとらないということだ”と。
 
経団連会長だった石坂泰三氏は、夏の休暇には必ず『論語』を持参したという。
古典は、後世に選び残された本である。
その意味からも、古典にふれることもおすすめしたい。
 
 
「一日に四度のメシを食え」が私の持論だ。
三度は普通の食事のメシ。四度目のメシは、「活字のメシ」だ。
 
毎日30分でも活字にふれる習慣は、貴重な財産になる。
 

第125回 『自分は他人とどこが違うか』前のページ

第127回 『メンターとの付き合い方』次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第170回 『「反対」や「提案」も三度までが鉄則』

  2. 第191回 『トンネルの先の光を示せ』

  3. 第166回 『何事も基本が肝心』

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

  2. 第七十八話 展示会後のフォローで差をつける「工場見学の仕組みづくり」

  3. 第219話 少人数私募債の相続対策

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 戦略・戦術

    第189号 買い場主義の具現化
  2. マネジメント

    挑戦の決断(16) 天下取りのため正統性を掌握する(曹操)
  3. 経済・株式・資産

    第89回「衰退から一転成長産業に見方が変わる出版業界のニューカマー」アルファポリ...
  4. コミュニケーション

    第189回「お店の前で待ち合わせをしない」
  5. 経済・株式・資産

    第114回「金融引き締め下で久々に脚光を浴びるキャッシュ・コンバージョン・サイク...
keyboard_arrow_up