糖尿病、高血圧、心臓疾患などを「生活習慣病」と呼ぶ。
これらの病気は、ある生活習慣が長く続くと発症しやすくなるからだ。
その生活習慣とは、カロリーの摂取オーバー、動物性脂肪や動物性たんぱく質のとり過ぎ、
運動不足、ストレスの多い暮らしなどだ。
どんなものを、どのように食べるか。適度な運動を採り入れた生活を送っているか…。
気の持ちようも大きく影響するという。
若いときに健康な生活を送ることは、大きな意味を持っていることを肝に銘じよう。
平気で暴飲暴食をしたり、ムリを重ねる日々は、やがて大きなツケになる。
健康維持のポイントは、食習慣と運動習慣、そして、
ストレスをいかに上手にかわすかの3つに、睡眠を加えた4点に絞られる。
健康的な習慣を無意識のうちにできるように、習慣づけることだ。
私は、週に2回、1回3時間のアスレチッククラブ通いを習慣づけていた。
海外勤務などで手抜きをした時代もあり、まじめに通い始めたのは、40代半ば頃からだが、
若い頃にボディビルに凝っていたこともあり、身体を鍛える醍醐味だけは身に沁み込んでいた。
比較的楽にクラブ通いが習慣化できたのは、若い頃の体験がベースになっていたことは間違いないと思う。
「習慣は第二の天性である」という言葉もある。
正しい習慣を身につけることは、そのこと自体が、貴重な財産を手に入れたのと同じことなのだ。
政治家にとっても、大事なのは一に健康、二に選挙だと聞いたことがある。
病気は選挙よりも怖いのだ。
例えば首相レースを突っ走っていながら、病気のため、志半ばで終わった人がどれだけあったか…。
だから、政治家のランチの一番人気はざるそばだという。
国会会期中もウォーキングを欠かさない代議士が少なくないそうだ。
国会議事堂の周りでウォーキングするのではない。歩くのは議事堂の廊下だ。
万歩計を腰につけ、一周15分ほどの廊下を三周も四周もしているという。
何となく笑える話である。
だが、もっと笑えてくるのは、
そのあとを、番記者が群れをなして同じようにぐるぐると歩いているということだ。
まあ、番記者ともども健康のために良い習慣づくりを実行しているのだと考えれば、
双方、一文の得ということになるのだろうか。
少なくとも、このくらいの真剣さで健康管理に取り組む姿勢をもてば、
ビジネスマンの大敵=生活習慣病も、かなりの確率で撃退できるはずだ。
かつて、テンポイントとトウショウボーイという不世出の名馬があった。
何度も名勝負を展開した二頭の最後は対照的だ。
レース中に骨折したテンポイントは若くして死んでいった。
トウショウボーイは、種牡馬(しゅぼば)としても結果を出した。
まさに無事これ名馬だ。