企業の中で、新しいプランやプログラムが出来上がるためには、なるべく豊富なアイデアが必要である。
アイデアとプログラムという、2つの言葉。
前者は、何らかの目的を達成するために新しい実行手段や方法を考え出すことで、
後者は、目的を達成するために資源(人・モノ・カネ)を確保して必要な行為の順序を定めることをいう。
いずれにせよ、既成概念のワクからはみ出て一歩前進を続けるためには、
アイデア (思いつき・着想) の豊かさ (質と量) が決め手となる。
“必ずいいアイデアが浮かんでくるはず…”
そうやって誰にでも創造性は備わっていると肯定的に捉え、
自己暗示をかけ、仕事への強い使命感を示すことによって創造性は高 まる。
しかし、せっかくのアイデアも、活かさなければ、社内の不活性化を保障するだけになってしまう。
“会社の方針に反する” “社長が認めないだろう”
“それは僕の責任ではない” “既に他社でやっていると思うよ”
“ウチの会社じゃ無理だよ” “前に似たようなことやったけど”
“いいアイデアだけど、先走りすぎ” “前例がない”
“書面にして出してくれ” “もっと大事な点を見落としていないかい”
“昔ながらのやり方だ” “新しさを感じないね”
“社長に言ってみれば”…
これらの例はすべて、アイデアや創造性の芽を摘み取ってしまう言葉である。「アイデア・キラー」ってやつだ。
あなたの組織から、そして何より、あなた自身の心の辞書から、これらの言葉はキチンと消し去られているだろうか。
消されていないとすれば、そこからは、斬新なアイデアなど生まれるはずはない。
新 将命