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マネジメント

第122回 『多くの転職は、負け始めである』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
キビシイ事実なのだが、いまの会社でうまくいかない人は、
ほとんどの場合、よそに移ったところでうまくいかない。
 
成功者はどこに行っても成功するし、逆もまた真なりである。
 
転職や転社を考える人は、前向きの選択だと思っているに違いない。
だが、実際は、「逃げ」である場合が多く、
つらい、つまらない日々から逃げだそうとするマイナス思考に端を発しているように、
私には思えてならない。
 
これも私の実感なのだが、
日々の仕事に興味や情熱を感じて仕事をしている人は、10人のうち2人いるかどうか。
そうした中で転職を考えること自体、負け犬意識にとらえられてしまったことを意味する。
 
 
Cさんは、中堅の印刷会社勤務だったが、30代を目前にしたところで心が揺れた。
営業に追われるのでなく、もっとクリエイティブな仕事をしたいという気持ちになったのだ。
 
そんなとき、小さな制作プロダクションをやっている大学の先輩に、
バラ色の将来ビジョンを聞かされた。
Cさんは、その夢に賭ける自分を思い浮かべ、かっこいいと思った。
すぐさま辞表を書くと、先輩の会社に転職してしまった。
 
だが、現実は、Cさんが思い描いていたものとはかけ離れていた。
前職よりもっと展望のない、地べたをはい回る営業活動の繰り返しが待っていたのだった。
 
 
それから10年。
40代に突入したCさんは、あのとき以降、1、2年ごとに転職を繰り返している。
ジョブホッパーになり下がってしまったのだ。
 
会社が悪い、仕事が悪いと考えている限り、問題解決はできない。
I own my own problem.(問題は自分のもの)なのだ。
仕事を変わる、会社を変わるより前に、自分が変わることを優先すべきだ。
 
くるくる職を変わるだけのジョブホッパーは、転職社会といわれるアメリカでもバカにされる。
そうならない転職を考えてほしい。キャリアビルダーになってほしい。
 

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