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戦略・戦術

第15話 「渾身経営・回転経営が判らない経営者」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

渾身経営・回転主義が理解できない
経営者が、上場企業のトップにいる!
 

 貸借対照表(以下B/S)の左側の資産の部の中身を常にチェックして、不良資産とか使用不可の資産は早日、早目に手を打って「たため、削れ、 変えろ」と口を酸っぱく私は行ってきた。
 
 そのためにも数値を並べたB/SではなくB/Sの面積グラフを作成して目で見れば判ると言っている(作成の仕方は私の著書、「カネ回りの良い 経営」を参照ください)
 

 今、話題になっている上場会社の駅前語学留学のノバのB/Sを取りあげてみると、表のごとくになる。
 
clinic15_01.jpg
 
大きな資産は
 
 1.投資その他の資産 205億円
 
 2.有形固定資産   149億円
 
 3.受取手形及び営業未収入金の84億円がある。
 
 サービス産業の教育ビジネスは総資産を小さく持って可能なビジネス、財務体質であるべきです。
 
 駅前でテナントとして教室を借りているのであるから1.が多いのは当然である。中身を見る と75%が敷金、差入保証金の152億円である。しかし、長期営業未収入金が21億円ある。
 
 2.の有形固定資産の中に土地が46億 円ある。教室を行うのに46億円の土地は多いし、今や右側の調達の純資産は28億円である。土地が重くのしかかっている。3.の受取手形及び営業未収入金の89 億円は何なのか?
 
 ノバは右側をみても駅前留学サービス収入の前受金をポイントで預かる現金商売である。現金商売のはずのノバに先ほどの3.と長期営業未収入金を合わせれば 107億円の未収入金がある。一体どういうことなのか。
 
 月商は50億円の教育ビジネス、サービス産業で売掛金勘定2ヶ月はおかしい。ブヨブヨの肥満体型であり、右側の調達を見れば短期借入金と前受 金を合計すれば流動負債327億円で流動比率【(流動資産÷流動負債)一般に120%以上が望ましいとされている】はムチャクチャの57%を示す。途中解 約に応じたくても資金繰りがきかないのである。
 
 こんな体質の悪い体力のない企業が、上場会社に存在している事にびっくりする。又、この株式を買っている方(資本金50億円)はノバのB/S を見て買っておられるのかどうか?
 
 今、問題になっているグッドウィルグループや加ト吉の資産の部を見ればおかしいことに気がつくはずである。
 
図表にすれば、経営に必要な、財務に強くなる。ぜひ、お勧めしたい。

 

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