◆清水すし横丁◆ やる気のある新人を一緒に育てる |
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『清水すし横丁』は、年間400万人以上を集める 商業施設『エスパルスドリームプラザ』の名物の一つだ。 回転寿司、高級寿司、期間限定の『全国有名寿司』、 マグロ専門店などバラエティに富んだ10件のすし店が集積しているし、 寿司の歴史を学べる『鮨学堂』も併設されている。 厳選された名店に、全く無名の寿司店が二軒混じっている。 『登竜門 庵原克城』と『登竜門 小坂純次』。 いずれの店も、エスパルスドリームプラザが、 独立志望の若い寿司職人を支援するために用意した店舗だ。 『登竜門』は1年間の期間限定店舗。 契約が終了すれば次の新人と入れ替わる。 『登竜門』の店主募集が始まると、毎回二桁代の応募があるという。 「店のコンセプト」「やる気」「人柄」「経験」な どを参考に、『登竜門』の経営者が選ばれる。 『登竜門』の経営者は、オリジナリティに富んだ寿司に挑戦している。 現在、出店中の庵原さんのこだわりは、ミネラル分が豊富で 美肌効果があるとされている『駿河湾深層水』で炊いたしゃりだ。 関東出身で、全国の寿司店で修行した小坂さんは、地方の寿司店でくじら、桜肉、フカヒレといった 珍しいネタに出会った驚きをお客さんに伝えようと、 「三陸」「北陸」「玄界灘」等のコースを用意している。 『エスパルスドリームプラザ』では、『登竜門』の出身者から、 将来の寿司業界のスターが誕生することを期待している。 一方、客にとっては、将来のスターを育てたり応援する楽しみがある。 それは、プロを目指すアマチュアミュージシャンや 高校野球の選手を応援するのと同じような楽しみだろう。 『登竜門』にはリピーターが多い。 彼らは、不慣れな店主に「接客の仕方」「寿司を出すタイミング」「会話のコツ」などを伝授している。 『登竜門』に限らず、最近は、新人を育てるシステムを集客に繋げている店が増えてきた。 新人の落語家に舞台を提供するレストラン、新人占い師に場所を提供する商店街、 一席単位で美容師にスペースを貸し出す美容室…。 マニュアル完備の大資本の店ばかりになったため、 逆に「荒削りだがやる気のある新人を一緒に育て ていく」という昔ながらの店舗と客の関係が 新鮮に感じるのかもしれない。 若手を助けすることが、企業の顧客拡大に繋がる時代がやってきたようだ。 (カデナクリエイト/竹内三保子) ◆社長の繁盛トレンドデータ◆ 清水すし横丁 http://www.dream-plaza.co.jp/amusement/sushi/sushi_top.html 静岡県静岡市清水入船町13-15 TEL(0543)54-3360 最寄駅 JR清水駅または静鉄新清水駅 静鉄バス「三保ランド/三保灯台」行き、「波止場」下車徒歩1分 ※JR清水駅~静鉄新清水駅~エスパルスドリームプラザを結ぶ無料シャトルバスもある。 |