リカレント教育の取り組み方
リカレント教育は、計画的に継続して実施するのが効果的です。
企業研修のやり方には、OJT(On-the-Job Training社内教育)とOff-JT(Off-the-Job Training社外研修)の2つがあります。
それぞれ次の通り、研修で得られるメリットが異なります。
OJTのメリット
・実際の業務を通じて学ぶため、即戦力としてのスキルが身につきやすい
・日常業務の中で教育が行われるのでコストと時間が節約できる
・経験豊富な社員が指導役となることで社内の知識共有が促進される
Off-JTのメリット
・体系的に専門的な知識が身につく
・新しい視点や知見を得られ、新しい技術や手法を学べる
・最新のトレンドや業界動向に触れ、視野が広がる
OJTとOff-JTは、いずれも一長一短があります。
OJTは実践的で即効性がありますが、専門性の高い技能や新しい知識を得ようとすると限界があります。
Off-JTは体系的な知識の習得や社外の新たな知見の学習が可能である反面、コストが高く、即効性が低い場合があります。
ですので、組織のニーズや社員のレベルに応じて、適切なトレーニング方法を組み合わせていくことになります。
しかし、中小企業の場合には、経理社員の教育研修に資金や時間を投じられないこともあるでしょう。
初期段階では、他部署との連携を図りながら企業内での研修プログラムを整備するとともに、顧問の会計事務所などを外部講師に招いて、実践的なスキルを中心に身につけていくことをおすすめします。
また、外部研修を受講した経理社員が講師になり、社内勉強会を開催し、知識の共有や情報交換を行うことも有益です。
今年度の研修教育予算はいくらですか?