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マーケティング

第2話 「儲かる仕組は全てシナリオが存在していた」

ネット戦略成功の秘訣 圧倒的に儲かる仕組みづくり講座

儲かる仕組みには、全てシナリオが存在する
 

今号では、インターネットも実存する商売も、実は、そう変わりはないと言うことをお伝えしますね。
 
「あの店」流行ってるな~って店ありますよね。
 

では、一歩進んで、どうして「あの店」は儲かるのか?
そう、 あなたが思い浮かべた「あの店」です。
 
 
 
そうした流行っているお店には必ず、「自分だけの儲けるためのシナリオ」が存在しているのです。じっと観察していれば、すぐに分かることもあるし、巧みに秘されていることもありますよね。
 
じゃあ、ひとつ僕の体験を紹介します。
 

++++++++++++++++++++
 
 
 
ある雨の日、友人に昼食に誘われた。
 
 
 

友人「松野、辛いもの好きだったよね」
 
 
 
松野「おう!大好きだよ」
 
 
 
友人「じゃ、面白いとこ紹介するね」
 
 
 

連れて行かれたのは、大阪の天神橋商店街の外れ。
月・水・金の11時30分~13時30分までの営業時間で、
その日の分が売り切れたら終わりらしい。
 
 
 
どうみても、営業しているとは思えないボロボロの純喫茶風の店が一件。
看板には「辛口料理」とだけ小さく書かれている。
それ以外、お店を知るヒントがない。
 
 
 
なのに・・・・
雨が降ってる中、店先に15人ほどの行列が出来ている。
それだけでも興味津々だ。
 
 
 
並んでいる最中に店から出てくるお客様を見ていると、
お腹をおさえながら、顔をしかめて、汗を流して出てくる。
 

口々に「もう、無理」「やばいわ」などと言っている。
お店から出てくる9割の人が、こんな状況だ。
 
 
 
「お店の中で何が起こってるんだ?」
 

怖いもの見たさもあり、期待(不安?)が高まる。
並ぶこと35分、ついに店内へ。
 
 
 
カウンター8席だけの薄暗い店内は静まり返っていて、
お客の辛いものを食べる時の「はーはー」と言う息づかいと、
店内でカレーの入った大きな鍋をかき混ぜる音だけがこだまする。
 
 
 
カレーのルーをかき混ぜているのは、金髪の婆さんだ。
その婆さんも一言もしゃべらない。
もちろん「ありがとう」も「いらっしゃいませ」も言わない。
 

異様な雰囲気である。
誰一人、話をするものはいない。
 
 
 
店内を見回すと、メニューがあった。
「カレー900円  たまご50円  お持ち帰りルー700円」
それだけの表示である。  
 
 
 
そして、席に座るとすぐにカレーが出てくる。
一言もしゃべっていないのに、勝手に出てくるカレー。
まるで「さあ、早く食べな!」と言われているようである。
 
 
 
とりあえず、カレーを一口食べると。
 
 
 

「え゛っ・・・・・・・・」
 
 
 

一口で、この店から出てきた客の気持ちが分かった。
半端な辛さではない。
ココ一番屋の5辛を平気で平らげる僕が言うのだから間違いない。
 
 
 
しかし、昔から「出されたものは、残さず食べなさい」
という親からの教えを守って、カレーを全部たいらげた。
 
 
 
その間15分、僕を含め話をした人はいない。
席に座って、カレーが出てきて、食べ終わって、お金を払って、出て行く。
 
 
 
そして僕も席を立つ時、ちょっと前かがみになりお腹をおさえ、
「やばい、無理。。」と呟きながら、汗をかいていた。
 
 
 
僕が店を出ようとした時、婆さんに言われた。
 
 
 
「ちょっとあんた! あと5人分やし、それ以外の人帰ってもらって」
僕は、初めてのお客様である。
でも、怖いから外で待ってる人にちゃんと伝えた。
 
 
 

あんな辛いカレーを食わせるなんて??
何で行列ができるんだ??
客商売じゃないじゃないか??
 
 
 
そして、あの婆さんは見た目からして魔女。。
そこで僕は「魔女カレー」と命名した。
 
 
 

あんなに苦しんだ(?)のに、
でも、なぜかまた、あのカレーが食べたくなる。
 
 
 

++++++++++++++++++++
 
 
 
どうですか?伝わりましたか?
この魔女カレーには、シナリオがあるって。
 

この婆さん自身は、気づいていないかも知れませんが。。
あなたの商売でも「儲かるシナリオ」の存在に気づいていなかったり。。
 

さて今回のまとめです。
 
1.思わず紹介してしまう(強烈な味)
 

2.わかりやすいルール(実質1つだけのメニュー)
 

3.希少感(看板なし・2時間・売り切れ)
 
 

あなたのビジネスにも置き換えてみてください。
 
 
 
 
 
「自分のビジネスに置き換えて、   
 

       まずは真似てみること
 

           すぐに実践すること 」
 
 
 
インターネットの場合でも同じことです。まずは、売れるシナリオを描くこと。実商売があるのであれば、そこには必ず売れるシナリオが存在しています。
 

それを、上手にインターネット上で機能させてあげるだけで、全国から注文が来たり、見込み客やお問い合わせが殺到します。
 
 
 
PS:「魔女カレー」一度食べてみたいって思ったあなた
  実は講演で話すと「場所を教えて欲しい!」ってよく言われるんですよ。
  今度、講演でお会いした時はお伝えしますね。

 

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