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- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.89 「社長が社員に与える「最高の報酬」とは」
「仕事、会社に対するプライド」「社員の誇り」を、どうやって高めつづけられるか?
これこそが、T社長(S.Lグループオーナー、61才2部上場)が創業以来心を砕いてこられた、人事戦略の根幹である。
創業時からの人事確保はもとより、人材採用、中核社員の人生設計、業界全体の地位向上のために、事前の専門学校を設立し資格制度を導入するなど、徹底して、実戦主義である。
上場が「社員のプライド向上」に一層の拍車をかけたことは、何よりの喜びだったとの事。今日でも、業界のリーディングカンパニー、最高の顧客満足の実現。そして地域になくてはならない存在、となるために日夜研鑽(ニチヤケンサン)しておられる。
何も大きな事を狙う必要はない。お客様からの感謝の手紙を全社員に回覧することや、社内表彰、技能講習、資格取得、新聞、雑誌に会社が載ること、ボランティア…できることから一歩一歩始めよう。
忘れてはならないのが、「自社商品に対する自信と信頼」の教育、そして何より「儲かっていること」。
更に、仕事、教育を通して、社員一人一人が成長を自己認識できる仕組みづくりも大切な一手である。
めざすべきは「社員とその家族が自慢したくなる会社」である。