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- 第73回
りゅうじん流《目の健康を守る法》で視力低下・失明を防ごう!
~スマホ・パソコンの長時間使用で日本人の視力が急速に失われている~
目は一生の宝だ。
しかし、スマホや携帯ゲーム機、パソコンの画面を、朝から晩まで凝視する老若男女が増える中、日本人の視力が急速に失われている。
脳に入る情報の80%以上は視覚から得られる。視力の低下は、頭脳が受発信する情報を減少させ、QOL(生活の質)を低下させることは明らかだ。
毎年、小学校・中学校・高校の生徒・学生の視力は過去最低を更新している。
視力の低下が体力の低下に直結するのは当然だが、矯正しなければ学力低下につながることも指摘されている。
一方、中高年の視力低下も急速に進んでいるが、視力の悪い人は良い人より約2倍も認知症の発症リスクが高いという研究データもある。
また、加齢に伴って、40代の約40%、50代の約65%、60代の約75%、70代の約85%が白内障になるが、近視の人は白内障やおそろしい緑内障を患うリスクも高い。
生涯現役で、健康に豊かに生き続けるためには、《目の健康》を守り抜かねばならない。
かくいう、りゅうじんも裸眼の視力は左右ともに0.1しかなく、毎日、ワンデータイプの使い捨てコンタクトレンズを使用している。
近年、パソコンやスマホとのにらめっこ生活がたたり、目の疲れが取れにくくなっていた。
これではいけないと、いつまでも若々しい目を保ち続けている先輩方にその秘訣をヒアリングして回り、それらの中で毎日無理なくできることを実践している。
以下、昨今の日本人の視力に関する状況を分析するとともに、あくまで個人差があるので自己責任で活用していただくことを前提に、りゅうじん流《目の健康を守る法》をご披露しよう。
●日本人のイメージ=メガネをかけたスーツ姿の男
戦中戦後に至るまで、海外における日本人のイメージはメガネをかけたスーツ姿の男が描かれることが多かったが、事実、今も昔も日本人には近視が多い。
日本の40歳以上の、0.5以下の視力しかない人が約半数に上ると言われている。
アメリカや中国、インドでも2~3割ほどであることを考えれば、日本は世界一の近視大国に違いない。
●子どもの視力が過去最低!幼稚園児・小学生の3割が1.0未満
しかも、現在もさらに近視の人が増え続けており、特に心配なのが、毎年、子どもの視力が過去最低を更新中であることだ。
文部科学省が2016年12月に発表した「平成28年(2016年)度学校保健統計調査」(全国の5~17歳までの約340万人の子どもが対象)の結果は衝撃的である。
裸眼の視力が「1.0未満」の子どもの割合は、小学生が31.5%、中学生が54.6%、高校生が66.0%と、いずれも調査を始めた1979年以来最も高くなった。
幼稚園児は27.9%で、過去最多だった2008年の28.9%に次いで2番目だった。
30年前の親の世代と比べると、幼稚園児が約8%、小学生が約12%、中学生が約17%、高校生が約13%も高くなっている。
子どもの視力は、0.7以上の仮性近視であれば、元に戻る可能性もある。
しかし、0.7未満の真性近視になると、子どもといえども、元に戻らなくなってしまう。
視力はいったん落ち始めると、たった1か月で1.0から0.3以下にまで落ちることさえあり、低下すればするほど回復しにくくなる。
文科省は「スマートフォンやテレビゲームが普及し、物を近くで見る習慣が身に付いたことが影響した」と分析しているが、戦後、最低を更新したことは深刻な事態だ。
●中学生の半数が1日2時間以上もスマホを使用!
それもそのはず。スマホの国内普及率は70%を超えている。
平日に、小学生の約20%、中学生の約50%、高校生の70%が、1日2時間以上もスマホを使用しており、週末にはもっと長時間、使用していると見られる。
スマホ、パソコンなどの端末の画面を見つめ続けると、まばたきの回数が減少し、ドライアイに陥りがちだ。
子どものドライアイは視力の低下のみならず、学業成績にネガティブな影響をもたらす恐れがある。
スマホが原因の“スマホ近視”“スマホ老眼”で、子どもから大人まで、日本人の視力が急速に失われている。
●目の悪い高齢者は認知症の発症リスクが2倍高い!
子どもの視力低下も由々しき問題だが、加齢とともに目は衰えて行くため、中高年の視力低下はさらに大きな問題を引き起こし兼ねない。
今やSNSの中でもフェイスブックなどは中高年層の利用者が増加しており、スマホやパソコンの画面を、四六時中、凝視している人も少なくない。
そんな生活習慣の変化によって、中高年になって、視力が急速に低下する人も出て来ている。
近視の人が白内障になりやすいことは知られているが、失明の危険が高まるおそろしい緑内障も目の悪い人の方が患う確率が高いことは言うまでもない。
また、視力の悪い人は良い人よりも認知症の発症リスクが約2倍高いという研究データも発表されている。
脳が入手する情報の80%以上は視覚を通して入ってくる。当然、視力が低下して送られる情報が減少すれば、脳の働きはおのずと低下し、学習や理解、記憶といった認知機能にマイナスの影響を及ぼすのだ。
●現代は人類史上最大の「目の受難の時代」
IT社会の進展とともに、ビジネス上はもちろん、プライベートの生活でも、もはや、パソコンやスマホは欠かせない社会になっている。
仕事中は、一日中、パソコンのモニターをにらみ、プライベートでは、ずっと、スマホとにらめっこしていて、目に良いはずがない。
一昔前は、「テレビは何メートル離れて見よう」とか、「読書は明るいところで、姿勢を正して、紙面から目を離して読もう」などと言われた。
テレビの画面をぼんやりと見たり、書籍のページをめくりながら読んでいるのとは異なり、文字や画像をしっかり読み取ろうとパソコンやスマホの画面を注視し続けることによる目への負担は極端に大きい。
電車に乗ると、まったく外を見ないで、ずっとスマホやゲーム機に夢中になっている老若男女をよく見かけるが、揺れている乗物に揺られながら、静止しない小さな端末の画面を見続けるほど、目を酷使することはない。
IT化によって、便利な社会になり、コスト削減に寄与している反面、目に大きな負担をかけて視力を低下させることで、眼病をはじめ様々な疾病を生み出し、社会的コストを人々の目に転嫁しているのだとも言える。
近距離で、長時間にわたり、画面を凝視し続けることなど、人類の歴史が始まってから、一度もなかったことだ。
現代は人類史上最大の「目の受難の時代」だと言えよう。
「目には目を、歯には歯を」は『ハムラビ法典』や『旧約聖書』に記された人類最古の立法だが、人類は目を酷使した報いを受けねばならないかも知れない。
●りゅうじん流《目の健康を守る法》
以下、りゅうじん流《目の健康を守る法》をご披露しよう。
効くかどうかは、あくまで個人差があるので、自己責任でご活用していただきたい。
人間は習慣の動物。まずは、日常生活の中の基本的な習慣づけを心がけていることを順不同で列挙しよう。
・オフィスでも家でも電車やクルマでの移動中も、近くを見たら遠くを見る
・ある中(歩き中心)生活 なるべく毎日歩く
・姿勢を正して画面からなるべく目を話す
・長時間、パソコンに向かう際には背筋が伸びるように低いイスにすわる
・目が疲れたら、蒸しタオルで目を温める
●目が楽になる《目・首・肩の運動》
目を大切にしている方々から教えてもらった目が楽になる《目・首・肩の運動》を伝授しよう。
〇目の運動1
目をギュ~ッと強く閉じる。
アゴを締めたまま目だけで10秒間上を見る。
もう一度目をギュ~ッと強く閉じる。奥へ引き絞る感じ。
次に、首は動かさず目だけで10秒間下を見る。
目をギュ~ッと強く閉じる。
目だけで10秒間右を見る。
目をギュ~ッと強く閉じる。
目だけで10秒間左を見る。
目をギュ~ッと強く閉じる。
〇目の運動2
8の字を縦・横に指で描いて目で追う
〇目の運動3
寄り目で、指を近くから遠く、遠くから近くと移動させて目で追う
〇首の運動
前・後、左・右、左向き・右向き、左回し・右回しに、ゆっくりを10回ずつ動かす
●目に効くと言われる《目の回りのツボと首肩のツボ》
〇目に効くと言われる目の回りのツボ
・陽白(ようはく)
・攅竹(さんちく)
・晴明(せいめい)
・魚腰(ぎょよう)
・糸竹空(しちくくう)
・太陽(たいよう)
・承泣(しょうきゅう)
・瞳子りょう(どうしりょう)
〇目に効くと言われる首肩のツボ
・天柱(てんちゅう)
・風池(ふうち)
・肩井(けんせい)
●目に良いと言われる《食品とサプリ》
りゅうじんも、ほぼ毎日、ブルーベリーを食べ、ルテイン&ビルベリー、ビタミンCのサプリメントを飲んでいる。
また、クコの実を煎じて飲んだり、サラダに加えて食べている。
ほうれん草(ルテイン)、トマト(リコピン)、カシス(アントシアニン)、ブロッコリー(βカロテン)など緑黄色野菜や果物、緑茶(テアニン)、サケ・カニ・エビ(アスタキサンチン)も目に良いと聞くので、バランスを考えながら、なるべく摂るように心がけている。
●目の疲れが取れる厚生労働省承認の超音波治療器「フタワソニック」
10年ほど前に、厚生労働省の財団法人の専務理事から紹介されて以来、毎日、疲れ目のケアに愛用しているのが、厚生労働省承認の医療機器「フタワソニック」だ。
この機器は、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」でもロングベストセラーとして紹介され、レポーターの女性が、使用後、「まるで目の玉を新品に入れ替えたようだ」と驚きの声を挙げていたが、少なくとも私自身もたしかに目の疲れが取れて視力が回復するのを実感している。
医学博士の山本由紀雄氏を中心とする研究者グループが1962年(昭和37年)に開発した医療機器で、発売以来、モデルチェンジを重ねつつ、累計で50万台以上の販売実績がある。
使い方は簡単で、眼に有効だとされる毎秒2万4千回の縦波振動からなる12KHzの微弱な超音波を、1日1~2回、片目10分間ずつ、閉じたまぶたの上から当てるだけだ。
目の全体をマイクロマッサージすることで目のコリをほぐして周囲の血流を促進し、視神経を活性化する。
それによって、毛様体筋や目のピントを合わせる6本の筋肉の調整力が上がり、カメラの画素数が上がるように網膜の解像度が上昇し、見えやすくなるのだ。
振動はまったく感じない眼にやさしい微弱な超音波なので、開発以来、副作用などの報告も一切なく安心して使用でき、一家に一台あれば、親・子・孫の3世代で使える。
開発以来、製造販売に携わって来た、株式会社フタワ・健康改善研究所(東京都目黒区中目黒2-10-5 TEL:03-5724-5720)の都築衛社長は、「アスリートを目指している孫が遠くの文字がはっきり見えるようになったと喜んでいる」「メガネ無しで運転免許が更新できた」「目の疲れが取れてよく眠れる」といった利用者の声が一番うれしいという。
視力低下が日本の国民病となっている今こそ、目をケアする商品やサービスの提供こそが日本を元気にするこれからの産業に違いない。
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