富裕層には富裕層の友人が多い。生活の場、生活パターンが似ており、同じようなクラブに属し、かつ色々なところで出あう。当然ながらそこでは活発な情報が交換がされる。彼らにとっては各種チャリティーイベントですら、例えば金融機関に出回る前の質の高い情報やその他さまざまな耳よりな話を入手する機会なのである。「お前の別荘の隣は売りにだすらしいぞ」と聞いた友人は、その隣に別荘を構える銀行の頭取に「半分ずつ買わないか?」など持ちかけたり、「あのビル一緒に買わないか?」こんな具合である。
富裕層のみが入会できるネット上での情報交換も盛んである。「アジアのヘッジファンドでいいところはないか?」、「Xファンドなら10年以上も投資しているが非常に成績が安定しているから勧められる」「ブラジルの鉱山に興味があるのだが」、「子供をよい大学に入れたい。よい入試アドバイザーを知らないか?寄付は必要か?」「ジェット機の共同所有を考えているのだが・・・」「水の権利を買いたい」