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第91回 嫌われる「上から目線」

欧米資産家に学ぶ二世教育

保育園の先生たちを対象に講演した。テーマは「21世紀に羽ばたく子どもの育て方」。主に「自分の頭で考える子育て」とか「生活力教育」などについて力説したつもりなのだが、後日送られて来た感想文でかなりの数の保育士さんが、“子どもをほめる”のは“上から目線”。ほめるだけでなく、“子どもに感謝する”ことで勇気づけになり、動機付けをはかることができる」という私の話が一番印象深かったとコメントしているのには少し驚いた。

私自身小学生の孫によく「その“上から目線”ムカつく」と言われるが、より幼い子ども達でもそうなのだろうか? 
 
ボランティア運動や奉仕活動でも「上から目線」はご法度である。「くれてやる」「してあげる」という態度だと、感謝されるどころか、「何様のつもりだ、こっちは頼みもしていないのに」「侮辱する気か」と逆効果にすらなってしまう。NPO活動においても、参加したばかりの年配者が「俺は大企業の役員だったんだゾ」、とボランティアでは先輩格の若い女性にお茶をくませたりして、「あの人はここの癌だ」と言われてしまう。
 
友人でもある歌手の松島トモ子さんはホームレスの研究に熱心で、ニューヨーク市のホームレスの実態調査にまで行き、服等を沢山のせてホームレスの人たちに提供するミッドナイト・ランに同乗させてもらったそうだ。「決して服をあげるのではなく、服を選んでもらうのですヨ。色とかサイズを選んでくださいと言うの」と表現のしかたに注意されたそうだ。
 
ボランティア先進国の米国はこのあたりのノウハウを身につけている。友人のアメリカの大実業家だった人は現在夫婦で南米の恵まれない子供たちのための活動に奮闘しているが、「こうした経験は自分たちを謙虚にしてくれる」と言っていた。
 
仕事においてしかり。「医者が立派な椅子に座り、お客である患者がスツールに座るのはおかしい」と、私の友人の医者は患者と同じタイプの椅子に座っている。政治家にしろ、コメンテーターにしろ“上から目線の人”は、主張がまともだとしても反発を食らう。
 
いわゆる世間的に成功すると人間つい傲慢になって、“上から目線”になってしまう。しかもそれに自分は気がつかない。「駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人」というが、駕籠に乗る人は特に気を付けたいものであるし、その点を子弟にも是非とも教えて貰いたい。
 
 
                       ライフスタイルアドバイザー 榊原節子

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