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第88号 未知の道を求める理由

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

先日、あるゴルフ雑誌にて格闘家の中邑真輔選手と対談をしました。

中邑選手とは以前、大晦日に行われるK-1というイベントの試合終了後にロサンゼルスに渡米する際に、フライトで隣同士の席になり、それ以来、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいております。 
ロサンゼルスで1年間ぐらい修行に来ていたのですが、その間、何度も食事をご一緒し色々な話をしました。 
 
もちろん私は格闘技はしませんが、我々が意気投合できたのは格闘技もゴルフも大舞台では最終的にメンタルの勝負になるという共通点があるからです。
 
彼がまだ24歳ぐらいの頃、まだ無名だった当時に東京ドームのメインイベンターとして抜擢されました。 
その時の心境は”もう緊張とかいうレベルでなく、死を覚悟した”と言っていました。
 
まだ若干20代の青年が5万人ぐらいのお客様が高いお金を払われる大舞台。そこでメインを任されたという心境は想像を絶するものがあります。 
 
もし自分が負けたら?もし体調を崩して試合に出られなかったら?事前の練習で怪我をしたら?などなど不安を数え始めたらきりがありません。
 
そんな経験を積み、ようやく今では新日本プロレスという団体のトップレスラーになった彼が今度はこの安定を捨て、さらにアメリカのWWEという団体に入団することが決まりました。入団といってもアメリカでは何の保証もありません。日本の企業のように解雇ができない社会でありませんから簡単に首を切られることもあります。
 
そのように安全を捨て危ない場所にチャレンジする精神は一体どこから来るのでしょうか?
中邑選手には2人の子供がいます。なれ親しんだ学校にも通っています。そこを捨てて新しい道を歩む心。
 
そのメンタリティーの正体とは「Uncertainty」(不安定)(ドキドキしたい)という内なる自己の欲求を満たしたい願望であり、実はそのUncertaintyとは私も含め誰もが持っている欲求なのです。
 
”いやいや私は冒険は嫌いだ”と思うかもしれませんが、これは人がある条件を満たすと必ず求めるフィーリングなのです。その条件とは「Certainty」(安定)です。 
 
人は安定を手に入れると必ずその反対のものを求めるようになります。ビジネスがうまくいくと必ず生まれる感情です。
そのUncertaintyをある人はギャンブル、お酒、投資、新しいビジネス、あるいは周りからすると全く理に適っていない行動をとったりするのは、この先の分からないドキドキ感を求めるからなのです。
 
この感情は、ビジネスが成功したり、安定し始めたら必ず生まれるわけですから、決して悪いことではありません。問題はその時にどの様な手法でこの「Uncertainty」を埋めるかです。
 
先ほど例にした過度なギャンブル、お酒などでこの感性を埋めようとした結果、成功したことがかえってマイナスの結果を生み出してしまう話は日々の報道を見ていれば頻繁に見られますね。
 
安定の後には直ぐに不安定、ドキドキしたい感情が自らに生まれることを理解しておきましょう。
そして、そのドキドキをキャリアアップにつながる方法で「Uncertainty」という感情を満たすようにしましょう!
 

 

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