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第218号 恒例!経団連洋上研修レポート

柿内幸夫─社長のための現場改善

 第47回日本経団連洋上研修に講師として参加しました。私はこの研修に参加するのは5回目なのですが、そのたびにいろいろな発見があり、今回も経営の変革に関しての発見がたくさんありました。
 そこで今回は「最強のモノづくりレベル4」の話を一回お休みして洋上研修の内容をご報告いたします。

 10月7日(金)のお昼に横浜港を出港しました。

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 出港後、避難訓練などを慌ただしく済ませてから、さっそく船内での研修が始まりました。

 今回は62企業から138名の管理・監督者が参加され、「強い組織・熱い職場をつくる」という総合テーマを掲げて、6~7人のグループに分かれて真剣な討議が行われました。

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 討議以外に各種の講義があるのですが、担当するのは、東芝会長の西田厚聰名誉団長の他、明治大学の野田稔教授、多摩大学の浜田正行准教授、早稲田大学の河合太介講師と私です。

 講師陣は現在の世の中の状況や、これから起きる大きな変化に対する考え方や、実行するべきことといった管理・監督者に知ってほしいことをテーマに選び話されました。

 西田名誉団長は、講義だけでなく団員の議論にも熱心に耳を傾け、また仕事上でのいろいろな疑問に答えて下さる場面も多く、参加者は緊張しながらも普段なかなか接することができないトップ経営者との交流を経験しました。

 途中10日(月)朝に台湾に到着し、11日(火)までの二日間で現地の企業訪問や市街の見学などを行い、また帰路は船内で研修をして14日(金)の午後に横浜港に戻ってきました。合計で8日間という長丁場です。

 この研修は、内容が豊富でカリキュラムをこなすだけでも時間的にかなり厳しいのですが、それに加えて最後のフェアウェルパーティの出し物の練習や、知り合った異業種の仲間との交流などで、団員は寝不足と船の揺れ(2万3千トンの大型客船「ふじ丸」ですから、大丈夫なのですが、ちょっとは揺れます)の両方と戦いながら自分の管理・監督者としてのこれからの姿を練り上げるのです。

 参加した団員は自分の会社では極めて忙しく働いている方々ばかりでしょうが、あえてこのように長く連続した時間をかけて勉強するということに、十分な価値があると私は思いました。

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 それは、自身の努力と異業種の仲間との交流による気付きです。

 管理・監督者として、自分はどうやって経営に貢献するかといったことは、自分で考え気付かなければ、本来の期待される能力を発揮することは難しいのですが、毎日あわただしく過ごしているので、どうしても後回しにしがちです。

 ところが、一旦出港したら逃げることができない洋上で、同じ釜の飯を食いながら助け合ってみんなで答えを出すというこの研修は、一見時間がかかって非効率に思えますが、実は一番の近道なのではないかと思いました。

 それは、ほとんどの団員が乗船前とは全く別人のようになって下船したからです。初めのうちは、上司と部下との間で板挟みになってどうにもならないといった、かなり悲観的で他責的な意見が多かったのですが、勉強をしたり議論を深めるうちに自分たちでできることがあると気付き始め、そこから会社経営を支える自分たちの役割を見つけるようなたくましい議論がどのチームでも展開されました。

 仕事は与えられるものと思っていたがそうではなく自分たちで作り変えていくものだという確信を持てたようです。

 やはり教育は人を変えます。今回は洋上研修のお話をしましたが、教育にはいろいろな方法があります。ぜひ人材育成の方法を検討して実行して下さい。

 ●経団連洋上研修 http://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/seminar/

 《おまけ》 最後のフェアウェルパーティでの出し物。みんな超面白かった。(いちおう、写真は小さめに載せておきます。。) 

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copyright yukichi

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net

 

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