プランタン銀座が毎年行っている「バレンタインデーに関する女性の意識調査」によると、今年は自分チョコ(自分で食べるチョコ)の予算が2004年以来10年ぶりに本命チョコを上回った。
この調査は、プランタン銀座のメールマガジン女性会員359人(独身54%、平均年齢37.6歳)からの回答によるものだが、自分チョコの平均予算が3,183円と、去年より10%多かったのに対して、本命チョコは3,173円と9%減少したため逆転した。
私は新宿伊勢丹(1月22日~27日)を皮切りに、全国の百貨店を巡回開催する「サロン・デュ・ショコラ」というバレンタインデー前のチョコレート祭を毎年見に行っているが、ここに来る人達には、世界の有名ショコラティエの5,000円以上するチョコレートをいくつも買っていく人が多い。
しかし、それらを価値の分からない彼氏や旦那にあげるのはもったいないと考えているようだし、本命には手作りチョコという流れもあり、有名ショコラティエのものは、自分チョコやチョコレート好きの女友達と交換したりなどに使っている。
今年のサロン・デュ・ショコラには、累計発行部数が100万部を越えるマンガ「失恋ショコラティエ」(水城せとな)原作の、アイドルグループ・嵐の松本潤主演のテレビドラマとタイアップしたチョコレートが発売され、2,000個が初日に20分で完売し、これ以外にも早々に品切れとなるところも多く見られる大盛況だった。
■マックス・ブレナー
イスラエルで始まり、NYを拠点に世界40店以上のチョコレートバーを展開している「マックス・ブレナー(MAX BRENNER)」が、昨年11月30日に東京原宿の表参道ヒルズ、12月20日にスカイツリータウン・東京ソラマチにオープンした。
ここは「チョコレートの新しい楽しみ方を提案する」をコンセプトにしたお店で、3種類のチョコレートにイチゴ、バナナ、マシュマロなどを浸して食べる「チョコレート・フォンデュ」(1,800円)、チョコレートのビザ(1,800円、1/2サイズ950円、1/6サイズ350円)などのメニューが人気だ。
NYユニオンスクエア店は、7年経った今でも2時間待ちという話で、表参道ヒルズ店もオープン初日は400人が行列して2~3時間待ち、最近でも週末などは1~2時間待ち以上の行列ができているが、東京ソラマチ店の方は、最初は1時間以上の行列だったようだが、今は並ばずに入れる場合が多い。
どちらの店もメニューは同じなので、パンケーキやフレンチトーストなどの店と同様に、原宿で並んで入ることがファッションの一部になっているようだ。
今週はバレンタインデー直前ということもあり、いつも以上に行列が伸びそうだ。