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第82回 東京オリンピックの新技術

社長のメシの種 4.0

 オリンピックはこれまでも新しい技術や新たな商品の普及のきっかけになってきたが、今回の東京オリンピックでもいろいろな技術が注目されている。
 
 平昌冬季オリンピックの開会式に登場して話題となったドローン・ショーは、東京オリンピックの開会式にも登場、市松模様のエンブレムから青い地球の形に変わる1,824台のドローンによるショーが話題となった。
 
 平昌と同様にインテル製だが、軽量(1基300グラム強)ながら高精度のLEDを搭載し、ソフトウェアとハードウェアの両面で安定性を図った最新型だ。
 シリコンバレー視察でインテルを訪問した際に聞いた話では、平昌のドローンショーはパソコン1台でコントロールしていたとのことだった。
 
 今後の屋外イベントでは、花火に加えてドローンショーが多くなると考えられる。
 
■世界新記録
 今回の東京オリンピックは、8月の東京という最も暑い時期に開催されるため、35度以上の炎天下で行われる陸上競技の選手にとっては過酷なコンディションだが、男子400メートル障害ではカルステン・ワーホルム(ノルウェー)がこれまでの世界記録を0秒76短縮する45秒94、女子もシドニー・マクラフリン(アメリカ)が0秒44更新する51秒46の世界新記録を出している。
 
 このような世界新記録には、選手が使用しているシューズと、国立競技場のトラックも寄与している。
 選手が使用しているシューズは、靴底の弾力性を高め、カーボンファイバープレートにより反発性を高めた長距離選手の「厚底ランニングシューズ」のトラック版だ。
 
 最終日に行われた男子マラソンでも、金メダルのエリウド・キプチョゲ(ケニア)をはじめ、上位の選手の多くがナイキの「ヴェイパーフライ」や同様の技術を使ったシューズを履いていた。
 
82-1.jpg
 
 国立競技場のトラックは、イタリアのモンド社製の裏面の六角形構造が反発力を生む耐久性に優れたゴム製で、モンド社のトラックは、1992年バルセロナ五輪から東京五輪まで8大会連続で採用されている。
 
 水泳のプールや水着も同様だが、施設や道具は記録の向上を助けている。
 また、センサーを使った身体機能データを活用したトレーニングも見逃せず、これらの技術は世界新記録を目指して開発され、その後に波及して健康の改善につながってゆくと思われる。
 
■サイバー攻撃
 負の側面の技術の進歩も、オリンピックでは現れる。
 
 2018年の平昌オリンピック開会式では、サイバー攻撃によりチケットが印刷できなくなったり、大会のウェブサイトが動かなくなったが、今回の東京オリンピックでも、競技開始後の日本国内におけるDDoS攻撃が通常の10倍以上に増加した。
 
 健康面での新型コロナウイルス感染拡大と同じように、今の世の中ではサイバー攻撃が蔓延しており、企業は特に注意が必要だ。
 
 東京オリンピック・パラリンピック終了後には、この他にもいろいろな新技術が話題となると思われるが、それらの中には時代を変えるものもありそうだ。
 
 
======== DATA =========
 
●インテル ドローン・ライト・ショー
 
●ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2(長距離)
 
●ナイキ ズーム スーパーフライ エリート 2(トラック短距離)
 
●Cloudflare Rader・Change in Internet Traffic in Japan

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