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第37回(敷居をなくす「ぱそこん生活」)

「社長の繁盛トレンド通信」

◆ぱそこん生活◆


「敷居をなくす」

 

 

ダイエー足利店

 

イトーヨーカドー亀有店

     
 
 

ユニー大清水店

 

イオン多賀城店

     
 
 

ダイエー堅田店

 

岡島百貨店

     

 

大手スーパーや百貨店の特設会場を利用して、
スポットでリサイクルパソコンを販売する『ぱそこん生活』が人気だ。
特設会場には、中心価格3万円代~8万円代のパソコンがズラリと並ぶ。
そこに、チラシを持った客が続々とやってくる。
中心顧客は、中高年のパソコン初心者だ。

スーパーや百貨店にとっては、『ぱそこん生活』は、
集客の目玉にもなるので、引き合いはうなぎ上りに増えていった。
現在は、毎日、全国50箇所くらいの展示場で販売しており、
その売り上げは、年間で33億円に達している。


運営しているのは、株式会社ブロードリンク。
同社は、もともと、通信キャリアの代理店だった。
同社がリサイクルパソコンの販売を始めたきっかけは、今から5年前に、
「パソコンを買うのが難しい」と話した顧客の言葉だったという。
同社では、その顧客の話をヒントに、初心者向けのパソコン販売のモデルを組み立てていったわけだ。


初心者の多くは、最初は安いリサイクルパソコンで十分と考える。
ところが、中古パソコンショップは、秋葉原に集中しているようなマニアックな店が多く、
初心者は足を踏み入れにくい雰囲気が漂っている。
それどころか、秋葉原の町自体に敷居の高さを感じる人も少なくないそうだ。


そこで、「初心者でも安心」と銘打って、
誰でも入りやすいスーパーや百貨店などで、リサイクルパソコンを販売した。
いずれのパソコンも、リサイクル品であるにも関わらず、1年間の保証期間がついている。
さらに、3週間の電話でのパソコンサポート期間もある。
このように、初心者の需要に応えた商品にしたてあげたことによって、
じわじわと人気があがっていったわけだ。


「高齢者だから」「女性だから」「初心者だから」…。
せっかく需要があるにも関わらず、消費者が敷居を感じて利用できない商品やサービスは沢山ありそうだ。
それを発見すれば、大きなビジネスに育つはずだ。
『ぱそこん生活』の成功は、それを見事に証明している。
(カデナクリエイト/竹内)


◆社長の繁盛トレンドデータ◆

株式会社ブロードリンク『ぱそこん生活』

東京都目黒区目黒2-10-11 目黒山手プレイス9階

TEL:03-5436-2877(代表) FAX:03-5436-2866

http://www.broadlink.co.jp/

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