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第8号 「なぜルーティーンにこだわるのか」

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

このルーティンという言葉は最近日本でも耳にするようになってきました。
この言葉の意味はご存知の通り、'繰り返す'という意味です。

プロのアスリート選手達はルーティーンを大事にする、といいますがなぜ大事にするのか分かりますか?

テニスのプレイヤーが普段サーブの前に3回バウンドさせてから打つのに4回にさせたらどうなるのか?
バスケットのフリースローの時普段2回バウンドさせてからシュートする選手に5回バウンドさせたらどうなるのか?
普段1回素振りをして打つプロゴルファーに3回素振りをさせてから打たせたらどうなるのか?
これらの結果はもちろん普段の力が出せず、悪い結果が出るでしょう。

では、なぜ自分のルーティーンでなければ駄目なのか?には2つの理由があります。

1つは外的要素、もう1つは内面的な要素が関わってきます。

1つめの外的要素とは自分にとってやり易いタイミング、動作、リズムなどが各選手にありその結果、選手達が
自分達の最もやり易いパターンを作り上げたものがルーティンとなるので、当然それを崩されると
違和感を感じてしまい、やりずらくなるのです。

もう1つの内面的な要素とは心の問題を意味します。

今からいざサーブを打つ、シュートを打つ、ショットを打つ時に、とにかく選手達は肯定的な情報が欲しいのです。
なぜなら否定的な情報を入れたくないからです。人は2つの事に同時に集中する事はできません。

サーブが外れたらどうしよう、ショットが池、OBに行ったらどうしようという気持ちをよぎらせるスペースを
心に作らない為に自分のルーティーンに集中しルーティーンの後には"予定通り"の動作をした事で気持ち良く
次のシュートなり、ショットなりに入れるのです。

なぜ選手達がルーティーンを大事にしているかがご理解頂けたでしょうか?

この心理は多くのビジネスエグゼクティブ達にも相通ずるものがあります。
彼らも一度"行ける"と決断を下すと迷いません。回りの声にももちろん耳を傾けません。
彼らの耳には否定的な情報を入れるスペースがないのです。
なぜなら、日々自分の目標を達成させる為のポジティブ情報が満載だからです。

繰り返しますがポジティブ思考とは、生まれつきとか才能とかではありません。
努めて自分が学んでいくものなのです。

否定的になる事は簡単な事なのです。
悪いイメージの方が簡単に浮かびますし悪い情報の方が簡単に手に入るのです。

特に我々の社会ではそうなっているのです。
新聞、インターネット、ニュース、何処を見ても悪いニュースの方が至る所にあるのです。
しかし、もし皆さんが悪いニースばかりを見ていると、知らず知らずのうちにそれらの情報が自分と関連していると
信じてしまうのです。

ですからバランスを取る為には努めなければならないのです。

第7号 「I Choose to be happy 後編」  前のページ

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