この諺の真意は実際にその力をまだ持っていなくても、本人が持っていると思い込んでいればやがて現実になる、という意味です。
今回のオリンピックではたくさんのヒーローが誕生しました。その中で今回は日本に48年ぶりにボクシングで金メダルをもたらした村田諒太選手の話をしたいと思います。
村田選手は北京オリンピックで限界を感じ一度引退した選手です。その彼が復帰をして見事に金メダルを獲得したのですが、彼の奥さんがとても興味深いことをしていたのでご紹介したいと思います。
それは奥さんが冷蔵庫に“オリンピックで金メダルを取れました。ありがとうございました。村田諒太”
という張り紙を貼っていたのです。当然、村田選手も毎日この紙を毎日見ていたことでしょう。
まだ何かを目指して頑張っている過程の人間がなぜ過去形の文章なのか?と思われるかもしれませんが、この様なことは私も実際にプロアスリートやビジネスマンの方々とセッションをするときに必ず用いるテクニックです。
つまり自分が目標にしていることを既に自分が達成したという解釈を持たせるのです。すると自分が掲げている目標を達成する人だったらどのように考え、どの様に行動し、どの様な食事の仕方、話し方などなど無意識の中でも日ごろから現在の自分とは違う選択をしはじめるという効果があるのです。
今の自分とは間違いなく過去に下した決断の集大成です。もし未来を変えたいのであれば、決断の仕方を変えるしか方法はありません。
その様な時に最も効果的で簡単な方法とは「既にゴールを達成した自分」という目線を持つことです。
そのためにはまず自分をだますのです。脳は何が本当で何が嘘かなどわかりません。その証拠に夢でもちゃんと汗をかいたり、恐怖も感じます。
ですから自分を上手に騙すことができれば最速で理想の結果が得られるというわけです。Fake it till you make it!