menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第240号 「国分グループ本社」と組む対中国ビジネス

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 売上1 兆8 千億円を誇る食品卸大手の国分グループ本社(K&K)。近年は、オリジナルブランドの「缶つま」のヒットでも知られているK&K が、この4 月、中国の輸入食品卸「深圳市一番食品有限公司」を子会社化した。私の対中ビジネスの食品分野において、重要なビジネスパートナーである一番食品がK&Kに吸収されたことは、戦略的にも大きな出来事である。
 
 これまでにもK&K は、中国市場で日本食の販売を展開しており、一番食品とも多くの取引を行ってきたが、富裕層を中心に日本食の認知度が高まり、今後も安定的な需要が見込まれることから、販売拡大へと舵を切ったのだ。数多くのメーカー代理権を持ち、広東省・上海・北京・四川省・山東省エリアを中心に、中系・日系・欧米系小売業者・代理店との取引先口座を持つ一番食品を子会社化することで、①輸入食品事業の中国全土への販売網の拡大、②日系小売店・日系外食企業からの要望への対応、③メーカーの中国進出支援と輸入業務支援、④「安全」「安心」「美味しい」日本輸入食品の供給ビジネスの拡大――などを通じて、中国での事業展開を加速させていく狙いだ。
 
 思い起こせば7 年前になるが、実戦会の第一回目の海外販路開拓ツアーの商談先がこの一番食品だった。それから定期的に深圳ツアーを開催してミーティングを重ね、同社を通して中国エリアへの進出を果たした会員企業も多い。その際は、K&K の海外統括部・貿易事業部を通しており、リスクなく海外輸出が行える「商品の国内受け渡し」、「代金の国内決済」という仕組みを実現している。今回の人事で新しく一番食品の菫事長となった荻野司氏とも面識があり、実戦会においても、対中国ビジネスのさらなる拡大を図っていくつもりだ。
 
 
書籍 白川博司著 『中国通販成功マニュアル』 好評発売中

第239号 「ヤマトショック」と「郵便料金値上げ」前のページ

第241号 攻勢を続けるアマゾンの自前配送次のページ

関連記事

  1. 第279号 次の”ジャパン・プラス・ワン”はどこか

  2. 第198号 11兆1660億円

  3. 第137号 テレビ通販のネット活用

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

  2. 第七十八話 展示会後のフォローで差をつける「工場見学の仕組みづくり」

  3. 第219話 少人数私募債の相続対策

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 教養

    2017年10月号
  2. 社長業

    Vol.51 社長が冷静に見るべき「利益の質と量」
  3. 社員教育・営業

    第22号 創業社長のための全員営業の活用法【実践編】
  4. 社員教育・営業

    第16話 成長課題 管理職の部下育成術(16)
  5. マネジメント

    第230回「単純化」から「掛け算」へ
keyboard_arrow_up