角川春樹氏が、はじめて映画をつくり、出版界にて「文庫革命」と騒がれた時、
(文庫本の宣伝をメディアミックスで展開し、従来の文庫のイメージを一新させた)
インタビュアーの質問に、こんな意味合いのことを話していたのを、観た記憶がある。
……僕の映画のヒットは何が原因か?と訊かれます。いろんな要因があると思うけど、
僕は、映画には、原作から俳優、スタッフまで、運のイイ奴ばかり起用するんです……
「いつまでもあると思うな親と金、無いと思うな運と災難」という言葉があるが、
運とかチャンスとかは、長い一生の間には、誰にでも何回かは訪れてくるもののようである。
何が違うのかといえば、それを≪キャッチする能力と勇気≫だけ。
運がないという人も、ほんのちょっとの勇気とガッツで、幸運の女神が微笑もうというものだ。
私は、本質的に運命論者ではないし、家相・手相など一切信じない人間だが、
(ただし、人相学については多少納得できる面もあるが…)
確かに「運」にも、濃い薄いがあるようだ。
それで、「運を拓く」人のタイプを考えてみたところ、次のような、ごくあたり前のポイントが
浮かび上がった。
1.努力タイプ
2.思い切り・ふん切り・度胸タイプ
3.人に好かれるタイプ
4.明るいタイプ
だが、どうしてもツイていないと思うような場合、
角川氏ではないが強運(運に恵まれた)な人と付き合うのは、相手の強運の影響を受けて
自分の運も変化するので、それなりに賢明な処世術かもしれないと思う。
それでもダメな時・・・・・
あせらず自分を見つめて、実力を磨いているのがよい。
実力を蓄えながら、静かに運の周期を待ちたいものだ。