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仕事術

第10回「ヘッドセットでメリット」(前編)

デジタルAVを味方に!新・仕事術

■ヘッドセットでスマホ200%活用

ヘッドセットとは、マイク機能を備えたイヤホンの総称で、例えば、携帯電話やスマートフォンに接続すると、手ぶらで通話する事ができます。海外では、数年前から、携帯電話の電波が脳に与えるダメージを心配するユーザーを中心に普及していましたが、日本では、未だ、利用者を見かけるのは希です。

しかし、ここ最近、スマートフォンの普及で、ヘッドセットを使うメリットが増えて来ました。逆に、ヘッドセットを利用して、スマートフォンを2倍にも3倍にも活用しない手はありません。

今回は、前編として、そんなヘッドセットのメリットと、製品選びに役立つ基礎知識をご紹介します。

写真はiPhoneとBluetoothに対応したヘッドセット「フィアトン PS20BT」を組み合わせた例。音楽を楽しんだり、通話にも使える。

 

メリット1: 騒音の中でも着信音が確実に分かる。

人混みの中を移動していたり、騒音の激しい電車やバスの中では、着信音を聞き逃す事もあるでしょう。バイブレーション機能を利用していても、歩行中や移動中は気付かない場合も多いはずです。ビジネスの大切な電話なら、チャンスロスになるかもしれませんね。しかし、ヘッドセットがあれば、耳に装着したイヤホンから着信音が聞こえるので、騒音の中でも、また、うたた寝をしていても、確実に着信音を捉える事ができます。

また逆に、着信音は自分だけに聞こえるので、着信音が鳴り響くと困る場所でも安心して電話を待ち受けできます。

 

メリット2: 音楽を聴いていても着信時が確実に分かる。

筆者鴻池の場合、新幹線での移動が多く、携帯型プレーヤーによる音楽は欠かせません。しかし、iPodやウォークマンなどの音楽再生専用機を用いてイヤホンで音楽を聴いていると、電話の着信音が聞こえないという問題が起こります。

ところが、iPhoneのような音楽再生が得意なスマートフォンとヘッドセットの組み合わせだと、音楽を聴いている時にでも着信音が割り込んで来るので便利です。また、イヤホンを耳から外す事なく、そのまま通話に移行も可能で、通話が終われば自動的にまた音楽が流れるなど、全く手間がかからず快適です。

 

メリット3: 明瞭な通話。車の運転時にも。

イヤホンを耳に挿入していると、相手の声も安定して聞き取れます。遮音性の高いイヤホンを選択すれば、騒音の多い人混みや電車内でも、相手の声が明瞭に聴き取れ、会話も弾みます。

敢えて言うまでもありませんが、自動車を運転中の携帯電話使用は禁止されています。既にヘッドセットを利用されている方は、より便利なヘッドセットを探してはいかがでしょうか?

 

■ヘッドセット選びのポイント(種類と特徴)

その1: ワイヤレスor ワイヤード

スマートフォンとヘッドセットの接続には、「無線」又は「有線」が選べます。最新のスマートフォンは、殆どの製品がBluetoothという無線通信機能に対応しているので、Bluetooth対応のヘッドセットを購入するだけで、ヘッドセットの無線化ができます。

Bluetooth対応のヘッドセットのメリットは、ケーブルの煩わしさが無い点です。特に多機能なスマートフォンはメールやSNSをチェックなど、鞄やポケットからの出し入れが多くなりがちなので、ケーブルレスは大きなメリットです。一方、スマートフォン本体とは別に、ヘッドセットも充電しなくてはならないのはデメリットです。

ワイヤードのメリットは価格の安さで、3,000円程度から充分な品質の製品が手に入ります。もちろん充電も不要です。

・ワイヤレスタイプの製品例: ソニー XBA-BT75 (http://www.sony.jp/headphone/products/XBA-BT75/index.html

・ワイヤードタイプの製品例: クレシン C230S (http://www.phiaton.jp/cresyn/C230S.html

 

その2: カナル型 or インイヤー型
カナル型とは、耳の穴にスッポリと挿入するタイプのイヤホンです。メリットは、遮音性が高いので、騒音の多い環境でも相手の声が聴き取りやすい点です。先端部が柔らかな発泡素材(フォームタイプ)の製品を選べば、遮音性が更に高く、また、長時間の装着も負担になりにくい特徴があります。デメリットは、着脱に少々手間が掛かるので、着脱の頻度が多いような使い方にはあまり適していません。また、遮音性の高さ故、周囲の音が聞き取りにくく、危険を察知し難いので、歩行中の利用には注意が必要です。

インイヤータイプは、装着感や遮音性能は限定的ですが、その分、着脱が容易で、周囲の音もある程度聞こえ、用途によってはメリットと言えます。

・カナル型の製品例: TDK TH-ECSP950BBK (http://www.tdk-media.jp/tjbbe01/bbe28700.html

・インイヤー型の製品例: パイオニア SE-CE511i(http://pioneer.jp/accessory/inner_ear/se_ce511i.html

 

その3: 音楽兼用タイプor 通話専用タイプ
音楽兼用タイプは、左右の耳にイヤホンを装着し、音楽をステレオの良い音で楽しむ事が出来ます。スマートフォンで音楽を聴く方には、音楽兼用タイプを選ぶ事になるでしょう。一方、通話専用タイプは、片耳にだけ装着し、歩行中でも周囲の音が比較的よく聴き取れたり、小型で目立たないデザインなら、オフィスでの使用も違和感がありません。用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

 

・音楽兼用タイプの製品例: ソニー XBA-4IP (http://www.sony.jp/headphone/products/XBA-4IP/index.html

・通話専用タイプの製品例:ボーズBose Bluetooth headset Series 2(http://www.bose.co.jp/jp_jp?url=/consumer_audio/headphones/mobile_headset/bluetooth_headset2/bluetooth_headset2.jsp

次回、後編では、ユーザーの用途やシチュエーション毎に適したお勧めの製品を、ポイントを沿えてご紹介しますので、お楽しみに!

鴻池賢三

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第11回「ヘッドセットでメリット」(後編:目的別おすすめ製品)次のページ

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