menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第8話  「資金不足対策」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

  しからばベンチャー企業(中小企業)にとって資金不足の対策はどうするかということである。
 
  ○Aその場で現金で決済する。
  ○B少なくとも月末締切、翌月末現金で回収する。
 
   この2つを方針としてたてることである。
 Aは現金主義。たいがいの経営者は最初から「それができたら苦労はない!」と決めつけて、最初から現金決済しようかと考えない。いや考えるこ とを放棄してしまうのである。
「『食べもん屋』じゃあるまいし、どこぞにそんな現金でもらえる事があるんですか!」
 金繰りの悪い経営者が真顔で反論する。
 
・ 公共工事は1/3は着手金をいただける
・ 警備会社や貸しビル会社は3~10ヶ月
  の保証金という名目で前金をとる
・ 映画館も演劇も前売りである
・ 通信販売は現金決済である
・ 小売業もしかりである
・ ホテルもクレジットカードで前保証である
 
世の中で現金、カード決済はいくらでもある。
 
しかし、いちいち現金をもらっていたのでは事務が煩雑なので売掛という方法がある。しからばなぜネットサーティー、30日決裁を米国のようにし ないのか?
・セールスマンが支払条件を口に出すことはお客に対して悪いことであり日本の風土になじまない
・商品力が弱いから買い手市場である。回収を口に出しにくい。
この2つの理由であろうか。
 
対策は
営業社員に回収条件をたたきこみ、これを必ず云わせる事である。
 
もしくはお客様の方から、
「ぜひとも買わせてください」と云わせる商品力をつけるかである。
 
しかし、現金回収の商習慣が無く、売掛金、手形のある業界の場合、売掛金のサイトと買掛金のサイトのバランスを考える
 
・受取手形サイトと支払手形のサイトもしくは割引手形にまわす
・在庫管理を徹底して、極力持たない経営をする
・人件費の支払いもサイト 15日~20日にもっていく
・固定資産(土地、建物、設備)は基本的に多く持たない。
・持たない方法を考える。(下請、協力工場、借地、借家でゆく)

 

第7話  「財務上の見通し」前のページ

第9話  「不足、不満、不便の解消作業が経営だ」次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 残席1枠 第39期生「後継社長塾」2026年4月開講

    セミナー

    残席1枠 第39期生「後継社長塾」2026年4月開講

  2. 井上和弘の経営の核心102項

    井上和弘の経営の核心102項

  3. 井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

    音声・映像

    井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

関連記事

  1. 第53話 「銀行支払い金利率はどうしたら下がるのか?」

  2. 第26話 「銀行の企業を見る目が変わってしまった。(3)」

  3. 第37話 「有償解除って…」

最新の経営コラム

  1. 第50講 カスタマーハラスメント対策の実務策㊲『出るところに出る!』第2部

  2. 「展示会の見せ方・次の見どころ」(2025年12月)

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2025年12月10日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    第15回 ”コヒコク”の危険
  2. 経済・株式・資産

    第116話 「ファーウィ排除」の勝者はファーウィか
  3. キーワード

    第136回 EVの普及
  4. 社長業

    Vol.113 自社商品の根本価値をお客様目線で考える
  5. 経済・株式・資産

    第55回 海外市場の拡大で第2成長期入り「アリアケジャパン」
keyboard_arrow_up