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マネジメント

第125回 『自分は他人とどこが違うか』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
前回のコラム『10:10を軸とした差別化』で私は、
主に仕事の内容・質とそれにかける時間との観点から、
差別化の勧めを説いた。
 
今回は、別の角度からの差別化に触れてみたい。
 
USP(Unique Selling Proposition)とは、よく使われるマーケティング用語で、
製品の持つユニークさ、言い換えると
“競合製品に対する優位性を伴った差別化”を意味する。
 
広告・宣伝にどんなに資金を投下して販促活動を活発に展開しても、
肝心の自社製品が、競合製品と比べて優れていなければ、
すなわち消費者にとって納得のいくUSPがなければ、
市場において優位性を維持することはまずできない。
 
いわゆる、“Me – Too”製品として細々と生き残るのが関の山である。
 
 
考えてみると、ビジネスマンは、
「会社」という市場へ、「自分」という製品を売っているわけである・・・。
 
とすると、
「自分」に対して寄せられる期待とか、その結果与えられる報酬の多寡は、
売らんとする製品、すなわち、自分の持つ「商品価値」によって決まるはずである。
 
そして、
商品の価値ありと認められるためにはUSPが必要・・・と、こういう理屈になる。
 
となると、
企業の中ではもちろんある程度教育訓練も施されるし、
職務ローテーションの機会もあるが、それに加えて、
自分なりのUSPづくりを意識的におこなう必要がどうしても出てくる。
 
 
専門職の分野で一家をなすか、
ひとつふたつの専門分野を経験と知識をベースに、
ゼネラルマネジメントへの道を標榜するかは、
個人一人ひとりの選択の問題であるが、
とにかく何らかの分野でのUSP、
それも独りよがり単なる自己満足ではなく、
他人からみて納得のいくUSPを培うことである。
 

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